中山果奈アナ（NHKのHPより）

　7月7日に投開票される東京都知事選挙。過去最多の56人もの立候補者がいることで注目されているが、今のところ“開票特番（NHKの場合は速報）”を予定しているのはNHKのみ。大河ドラマ「光る君へ」を休止し、「都知事選開票速報」を放送することを発表した。大河よりも数字を取りそうな都知事選特番、一体誰がメインキャスターを務めるのか。 【写真をみる】「中山アナじゃないなら誰？」　実は意外な2人がメインキャスターに 　***

　注目の都知事選とはいえ、あくまでも地方選挙。国政選挙でないのは言うまでもない。そのため、わざわざ開票特番を放送する民放は“池上無双”のテレビ東京くらいだ。そのテレ東でも前回の都知事選（2020年7月）では「池上彰の都知事選ライブ」を放送することはなかった。 　ちなみに、前回、投票が締め切られた夜8時に民放各局が何を放送していたか見てみよう。 ●日本テレビ「世界の果てまでイッテQ！」（19:58～20:54） ●テレビ朝日「ポツンと一軒家」（19:58～21:00） ●TBS「バナナマンのせっかくグルメ」（20:00～21:00） ●テレビ東京「池上彰の人類vs新型コロナ～徹底検証！　あの時何が起きたのか～」（18:30～21:54） ●フジテレビ「日曜THEリアル！」（20:00～21:54） 　テレ東は番組内で選挙情勢を伝えたものの、現職の小池百合子都知事の再選が濃厚とみられていたためか、他の民放は見事なまでに無視している。 　一方のNHKは、コロナ禍のためすでに放送が休止されていた大河「麒麟がくる」に代わって「東京都知事選開票速報」（19:59～21:00）を編成。「NHKスペシャル」と「サンデースポーツ2020」を挟んで、22時30分から再び開票速報に戻った。この年のキャスターは瀧川剛史アナと上原光紀アナだった。

副島アナがキャスターに

　デイリー新潮は2023年4月3日配信の「本日NHK『ニュース7』で復帰の和久田麻由子アナ　最初の大仕事は『統一地方選　開票速報』のはずだが」で、開票速報は「ニュース7」の牙城で、地方統一選で和久田麻由子アナが担当しないのは異例のことと報じた。 　前回の都知事選の瀧川アナと上原アナも、当時、平日の「ニュース7」を担当するキャスターだった。ならば今回の都知事選は、現在「ニュース7」を担当する糸井羊司アナと副島萌生アナということに？　NHK報道局の関係者に聞いた。 「そうなりそうです。もっとも、都知事選の場合、『ニュース7』の平日担当アナが必ずしも開票特番を担当するわけではありません。実際、小池知事が誕生した前々回（16年7月）の都知事選で開票特番を担当したのは、高瀬耕造アナと桑子真帆アナ、そして松村正代アナなどでした」 　当時の「ニュース7」の平日担当は、武田真一アナと松村アナ、そして池田伸子アナだった。長年にわたり国政選挙の開票特番を担当した武田アナだが、この年の都知事選には登場せず、松村アナもサブ的な出演だった。 「この時は初の女性知事誕生かで注目されていました。高瀬アナは『ニュース7』の土日祝日の担当でしたが、注目の選挙だけに起用されたのでしょう。桑子アナも同様です」 　激戦が注目される今回の都知事選、4月に「おはよう日本」のサブキャスターから「ニュース7」のメインキャスターに変わったばかりの副島アナが開票特番を担当するのは、関係者の間では抜擢と言われている。