友人に伊勢うどんを勧めたら「コシのないうどんはイヤ!」…どう返すのが正解?
ビジネスパーソンにとって、言葉は頼もしい武器。どんな言い方をすれば、相手の気分を害さずに真意を伝えられるのか。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 三重県への旅行でお伊勢参りを計画している友人に「よかったら、伊勢うどんも食べてね」と勧めてみた。ところが、「コシがないんでしょ。そんなうどんイヤだよ」と強く拒否されてしまった。 伊勢うどんが大好きな自分としては、「侮辱するな!伊勢うどんに謝れ!」と言い返したいところだが、ま、好みは人それぞれなので、ぐっとこらえた。伊勢うどんを応援する気持ちを込めつつ、“大人の対応”を取るならどう返す? (A)「伊勢うどんを食べなかったら、お伊勢参りをしたとは言えないな」 (B)「やわらかいのがいいんじゃない。うどんの概念が広がると思うよ」 (C)「狭量なコシ至上主義から脱却できないなんて、気の毒なヤツだな」
● 正解は…… B △ (A)「伊勢うどんを食べなかったら、お伊勢参りをしたとは言えないな」 ◎ (B)「やわらかいのがいいんじゃない。うどんの概念が広がると思うよ」 × (C)「狭量なコシ至上主義から脱却できないなんて、気の毒なヤツだな」 ● 解説 江戸時代から伊勢神宮の参拝客に親しまれてきた伊勢うどんは、地元民にとっての”ソウルフード”。太くてやわらかい麺に、少量のタレをからめて食べるのが特徴です。しかし「うどんはコシ」という言説に毒されて、偏見を抱いている人もいます。 勝手な思い込みで地域の名物を侮辱するのは、極めてはしたない行為。本当に言ってやりたいのはCですが、相手はきっと意味が理解できません。Aも、どうにか食べてほしい気持ちがこもってはいますが、しょせんは「個人の意見」です。ここはBの言い方で好奇心を刺激して、友人が「食べてみようかな」と思う可能性を少しでも高めましょう。ケンカ腰にならず、ふんわりと魅力を伝えるのが”伊勢うどんスピリッツ”であり、伊勢うどん愛の美しい姿です。 *編集部注:著者は「伊勢うどん大使」を務めています。
石原壮一郎