陸奥湾震源の地震 「緊急地震速報」未発表だったのはなぜ? 特徴の1つ「内陸地震」とは? 専門家の分析は…
弘前大学大学院 理工学研究科 前田拓人 教授 「内陸地震というのは、それ(海溝型地震)と比べると相対的にやや小さいものが多いのですが、地震の規模としては小さかったとしても(震源の)すぐそばだけは局所的に非常に大きな揺れにおそわれるというのが内陸地震の特徴」 ■もう1つの特徴だった「緊急地震速報」の未発表 なぜ? 今回の地震でもう1つ特徴だったのは、「緊急地震速報」が発表されなかったことです。これは、震度4であることなどが速報の発表基準を満たしていなかったためで、多くの県民が地震への備えをする前に揺れ始めました。 気象台によりますと、陸奥湾では16日(土)から21日(木)までに震源が比較的近い場所で相次いで発生し、震度1以上の地震は5回確認されています。 前田教授は、この震源の近くで発生する地震は少なくとも1週間は続くとしたうえで、20日より大きな地震が発生する前触れとなるような兆候は、現時点では確認できないとしています。 弘前大学大学院 理工学研究科 前田拓人 教授 「今回の地震がもたらすような直接の因果関係がありそうな現象はいまのところ確認されていません。マグニチュード5くらいの地震は日本全国でみますと、いつどこで起こってもおかしくないくらいの規模ですので、広い意味で日本の地震活動の1つだと捉えていただくのがいいのではないかと思う」 今回の地震であらためて、自分が住む地域にどのような危険があり、万が一のさいはどう行動すべきかを確かめることが必要です。
青森テレビ