【ソーシャル・イノベーション 日本財団の挑戦】 (129)海洋事業部海洋船舶チーム 古谷悠真。海上輸送による被災地支援、RORO船で直接物資輸送
今回のプロジェクトでは、道路状況に左右されず一度に大量の物資を被災地に搬入することができ、航海中は事務作業やドライバーらが休憩をする時間に充てられるなど、効率的な輸送が実現できた。 一方で、小型船であるため、天候などの影響を受けやすく、悪天候により出航や接岸ができないケースがあったほか、輸送調整体制の迅速な構築の必要性などの課題も明らかとなった。海上輸送による災害支援は、災害の状況などによって必要な対応や能力は異なるものの、状況に応じた柔軟な手段を取ることで効果的な支援となると思われる。 今回の海上輸送は、各方面の理解と協力の上で実現したものであり、協力いただいた関係者の方々にこの場を借りて深くお礼申し上げたい。日本財団では引き続き、被災地に対し多方面からの復旧支援を続けていく。 =本欄は月1回掲載します。
日本海事新聞社