カントリー歌手のキャリー・アンダーウッド、トランプ次期大統領の就任式に出演 「Y.M.C.A.」のヴィレッジ・ピープルも祝賀舞踏会に登場
いよいよ1月20日(月)に迫った大統領就任式。カントリーシンガーのキャリー・アンダーウッドがパフォーマンスすることが明らかになった。
今週初め、大統領就任式に出演することが明らかになったキャリー。雑誌『ピープル』に声明を発表、「私はこの国を愛しています。就任式で歌うことを依頼されたこと、この歴史的な出来事の一部になれることを光栄に思っています」とコメントした。「私たち全員が調和の精神で団結し、未来を見つめていかなければならない時期にこのような招きに答えることができ、身が引き締まる思いです」。キャリーはアメリカの愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌う予定。 キャリーはこれまで自分の政治的立場を明かしてこなかったセレブの1人。ファンの中には、彼女が就任式に出演することをトランプ新大統領の支持者だったと解釈しショックを受けている人も多い。彼女を批判する声も上がっている。
キャリーは2019年、新聞「ガーディアン」のインタビューで政治的な意見を表明しない理由について説明している。「たくさんの人が私を政治的に追い詰めようとしている」「少なくとも公の場所では誰にも勝ち目はないから、できれば政治からは遠く離れたところにいるようにしている」と語っていた。「みんな全部をまとめて、白か黒かみたいな結論を出そうとするのはクレイジーなことだと思う。物事はそういうものではない」。
雑誌『タイム』の報道によるとトランプ次期大統領の就任式には、他にカントリーシンガーのリー・グリーンウッドとオペラ歌手のクリストファー・マッチオが出演。マッチオが国歌を斉唱するという。また次期大統領が選挙集会でよく流していた「Y.M.C.A」で知られる70年代のディスコグループ、ヴィレッジ・ピープルも就任式前日に開催される集会と、就任式当日の祝賀舞踏会に出演する。「Y.M.C.A.」といえば彼らのもう1つのヒット曲「Macho Man」と並んでゲイアンセムとして人気を集めてきた。一方のトランプ次期大統領は性的マイノリティの権利を制限する姿勢を示し、選挙活動中も「性別は2つだけ」と発言してきたポリシーの持ち主。その次期大統領の就任式関連イベントに出演するヴィレッジ・ピープルに対して、LGBTQsコミュニティからは反発と失望の声が上がっている。