「生まれ変わっても店の続きを」 11月末で引退する有田正博さん 熊本市中央区・シャワー通り「PERMANENT MODERN」 セレクトショップの草分け
38歳でいったんリタイアしましたが、48歳の時にオープンした「PERMANENT MODERN」は、ゼロからの再出発でした。この店が進化の最終形態です。 ─店を残したい気持ちはありませんでしたか。 店は「自分の子ども」みたいなものなんです。継ぐ人がいたとしても、その人は自分の店を育てればいいし、無理やりやるものでもない。そういう意味では2代目、3代目とつなげるのが難しい商売でもあると思います。 僕自身、ファッションの特別な知識はありませんでしたが、それでも「本物」を見続けていると自然と目が肥えてくるんですよね。好きっていうエネルギーがものすごく強いから、勉強みたいに頑張らなくても吸収できるんですよ。最終的には、努力していることになるんでしょうけど。 ─これまでのキャリアを振り返って、いかがでしたか。 ずっと時代を生きるファッションをやりたいと思ってやってきました。この仕事をやっていてよかったですね。最高でした。生まれ変わっても同じスタッフと一緒に、この続きをやりたいし、お客さんたちがもっと興奮するような良い店にしたいなあなんて思っています。(澤本麻里子)
※「PERMANENT MODERN」の営業は正午~午後7時、30日まで。