米ジョージア州など複数州の投票所に爆破予告、12か所が一時閉鎖…ロシア工作員らの仕業か
【アトランタ=小林泰裕】米大統領選に関連し、連邦捜査局(FBI)は5日、ジョージア州など複数の州の投票所を対象に、爆破予告があったと明らかにした。ロシアの工作員による仕業の可能性があるとしている。実際に爆弾などの危険物は確認されていない。
FBIの発表や欧米メディアによれば、爆破予告の多くはロシアのドメインの電子メールから送られてきた。ジョージア州には数十件の脅迫メールや電話が届いたといい、同州アトランタ近郊の少なくとも12の投票所が一時閉鎖されるなどの影響があった。影響を受けた投票所は、投票時間の延長措置をとるとしている。
また、ミシガン州とアリゾナ州、ウィスコンシン州の投票所にも爆破予告が届いたという。いずれも今回の大統領選で、ハリス副大統領とトランプ前大統領が接戦を演じている激戦州だ。ロシアの工作員が選挙妨害を図った可能性がある。
FBIは「選挙への脅威に対処するため、地元当局と緊密に連携していく」との声明を出した。