正常な量があるって知ってた?「抜け毛」に関して知っておくべきこと
女性型脱毛症
「男性型脱毛症」として知られる「女性型脱毛症(FPHL)」は、研究によると、50歳までに女性の40%が影響を受けている。「慢性的でゆっくり進行が進むタイプの脱毛症です。分け目が広くなったり、頭皮の地肌が透けて見えることを自覚し始めるでしょう。生え際が後退してM字になり始めたと気付く人もいます」とピリアン医学博士。
休止期脱毛症
FPHLは徐々に毛髪が薄くなる特徴を持つが、休止期脱毛症(TE)は突然に起こる一過性の脱毛症。グリーン医学博士いわく、TEは感情的ストレス(別れや愛する人の死など)や身体的ストレス(手術や重篤な病など)を受けた後で発症するケースが大半。具体的に言うと、その出来事が起きて3ヶ月後に髪の毛が抜け始める。原因は明らかではないが、グリーン医学博士が言うには、ストレスホルモンのコルチゾール濃度が高くなることで髪の成長期が短くなり、抜け毛が増えると考えられている。
円形脱毛症
「円形脱毛症は自分の免疫系が誤った信号を送り、自ら毛包を攻撃することで起こる脱毛症です」とミルミラニ医学博士。「原因ははっきり分かっていませんが、遺伝子が関与している可能性があります」。ただし、毛包が攻撃されるとヘアサイクルは休止期に入るので、毛包が永久的なダメージを受けたり破壊されるということはない。要するに、髪の毛はまた生えてくる。
牽引性脱毛症
ミルミラニ医学博士によると、継続的に髪の毛に緊張や負担をかけると、毛包がダメージを受け、血流や栄養が届かなくなり、最終的には永久的な脱毛となる可能性がある。牽引性脱毛症は、髪型や習慣(三つ編みやポニーテール、エクステなど)によって、継続的に髪に負荷をかけている女性に多くみられる。
抜け毛を防ぐ方法は?
遺伝や年齢、ホルモンレベルを変えることはできないが、完全に制御不能というわけではない。 ▼ヘアスタイルを変える とくに牽引性脱毛症に関しては、毛根に過度な負担をかけないヘアスタイルに変えるだけで十分効果的。また、染料やパーマ、リラクサーなどで髪に化学的なダメージを与え過ぎないように心がけて。これにより髪の毛は強度を失い、髪を締め付けるヘアスタイルから受けるダメージをさらに受けやすくなる。 ▼定期的にシャンプーする 最近では、髪を頻繁に洗いすぎないように推奨されているが、抜け毛に悩んでいる人にとってはあまり適切なアプローチじゃない。ピリアン医学博士によると、頭皮に油分や汚れ、汚染物質が溜まると毛根が詰まり、髪の毛の成長に影響を及ぼすことがある。刺激の低いマイルドなシャンプーを選んで、定期的に洗髪すること。熱を使うヒートスタイリングを控えることも、ピリアン医学博士いわく、抜け毛を予防する有力な策になる。