「キャッツ♥アイ」など新作アニメ化 ディズニー、アジア太平洋向け新作発表イベント
【シンガポール=三宅令】米ウォルト・ディズニーは21日、シンガポールで開催中のアジア太平洋地域(APAC)のメディア向け作品発表イベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」で、北条司原作の漫画「キャッツ♥アイ」を来年、新作アニメ化することなどを発表した。日本や韓国などAPACオリジナル作品について「世界的に注目が集まっている」としている。 【画像でみる】累計2000万部以上の大ヒット漫画「キャッツ♥アイ」 ■「キャッツ♥アイ」に「ガンニバル2」も 21日のイベントでは、アジアで作られたディズニープラスの新作が発表された。APACのオリジナルコンテンツ戦略でウォルト・ディズニー・ジャパン社長のキャロル・チョイ氏は「世界中で共感を呼び、熱狂的なファンを築くワールドクラスの作品がアジアに集まっている」と話した。 ディズニープラスでは来年、累計2千万部以上の大ヒット漫画「キャッツ♥アイ」を、Adoによる主題歌「CAT’S EYE」とともに新作アニメ化すると発表した。 ほか、「日本初のフランチャイズ作品に力を入れる」として来年3月19日には、二宮正明の同名漫画を原作にしたドラマ「ガンニバル2」を配信。10月には、ディズニー作品の悪役キャラクターにインスパイアされた「ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション」を配信する。バラエティーの新番組として、男性アイドルグループSnow Manのトラベルリアリティーショー「旅するSnow Man(仮)」の配信も発表された。 ■「Jドラマ盛り上げたい」 会場には「ガンニバル2」主演の柳楽優弥さんと、共演者の笠松将さんが登壇。柳楽さんは、世界的なヒットとなったディズニープラスの時代劇「SHOGUN 将軍」に触れ、「将軍さんのパワーをもらいながら、Jドラマを盛り上げていきたい」と意気込んだ。 また、韓国発の新作ドラマとして、暗い路地裏にたたずむ照明店を舞台にしたミステリー「照明店の客人たち」(今年12月4日配信)や、韓国の現代史を描いた「ノック・オフ」(来年配信)などが紹介された。昨年、米国以外で制作されたディズニープラス独占配信作品において、視聴回数の多いトップ15のうち、9作品が韓国ドラマだという。 会場には「ノック・オフ」で、1997年に起きたアジア通貨危機により失業者となった主人公を演じる俳優のキム・スヒョンさんが登壇し、「危機に直面し、どう成長していくのか。主人公の生きざまを見てほしい」と話した。
同イベントは20、21日の2日間にわたって、APAC12カ国500人以上のメディアやインフルエンサーが集まり、シンガポールのマリーナベイ・サンズで行われた。