ラオスで5人目の外国人観光客死亡、メタノール中毒か 各国が注意喚起
(CNN) 英外務省は21日、東南アジアのラオスで英国人女性が死亡したと発表した。外国人観光客の死亡が確認されたのは5人目。若者に人気の観光地バンビエンでは、メタノール中毒が原因と思われる外国人観光客の死亡が相次いでおり、各国が注意を呼びかけている。 ラオスでは、夜の街に繰り出したオーストラリア人観光客(19)が重体となって隣国タイに搬送され、生命維持装置を装着されて数日後に死亡。CNN提携局のナインニュースによると、この観光客の友人(19)は今もタイの病院で生命維持装置を装着されている。 米国務省は21日、バンビエンで米国人1人が死亡したことを確認した。死因は明らかにしていない。 デンマーク外務省も、デンマーク国籍の2人がラオスで死亡したことを明らかにした。 米疾病対策センター(CDC)によると、メタノールは洗浄剤として使われる透明な液体で、アルコール飲料のかさを増やすため不法に混入されることがある。 ラオス当局が情報を公開していないことから被害がどの程度広がっているのかは不明だが、ほかにも数人に被害が出ていると思われる。 ニュージーランド外務貿易省は、メタノール中毒と思われるニュージーランド人1人を領事館が支援していると発表。「旅行者はアルコール飲料の消費に注意する必要がある。特に蒸留酒を使ったカクテルや飲料は、有害物質が混入している可能性がある」とした。 21日には米、ニュージーランド、オーストラリア、英国、カナダがそれぞれ、ラオスでの飲酒に注意するよう国民に呼びかけた。