道営ウィルオレオールが人気に応える「先々が本当に楽しみな馬」石川倭騎手も期待大/平和賞
<平和賞>◇30日=船橋◇S2◇ダート1600メートル◇2歳◇出走9頭◇1着賞金1800万円◇1着馬に全日本2歳優駿の優先出走権 北海道から参戦の1番人気ウィルオレオールがゴール前で差し切り、重賞初制覇を飾った。時計は1分44秒6(重)。石川倭騎手(29)はこのレース初制覇、小国博行師(57)はプルタオルネで制した22年以来、2度目の勝利となった。 ◇ ◇ ◇ 長距離輸送もなんのその、プラス4キロの馬体で登場し、その実力を見せつけた。4角4番手で迎えた直線、外めに進路を取って前を捉えにかかる。残り1ハロンを切って標的はガバナビリティー1頭。押し切りを図ったライバルに詰め寄ると、最後は首差、前に出た。石川倭騎手は「ちょっと気は乗っていたけど、左回りの調教を十分にやってきて不安はなかったです。距離もこなしていて、先々が本当に楽しみな馬」と大きな期待を寄せる。小国師は「学習能力があり、中央で走ったことも勉強になった」と成長を実感。今後は「体調も見て、行ければ」と12月11日川崎の全日本2歳優駿(Jpn1、1600メートル)も視野に入れている。【渡辺嘉朗】 ◆ウィルオレオール ▽父 レッドベルジュール▽母 カゼノボレロ(フサイチコンコルド)▽牡2▽馬主 前田良平▽調教師 小国博行(北海道)▽生産者 風ノ丘ファーム(青森県)▽戦績 6戦3勝(うち中央1戦0勝)▽総獲得賞金 2520万円(うち中央160万円)▽馬名の由来 冠名(人名より)+後光 <ガバナビリティー=2着>笠野騎手 馬場も馬場なので積極的な競馬をしようとした。道中の感じも良く、反応もいい。押し切れるかなと思ったけど…。悔しい。距離は延びても全然問題ない。 <プレミアムハンド=3着>笹川騎手 今日に限ればやりたかった競馬。内容的には十分満足。筋肉の張りや体形的にもこれから。距離が延びてさらにいい。 <アッカーマン=4着>本田正騎手 スタートの1歩目が速かったけど、内の馬が出してきたので、行かせて折り合い重視。道中も折り合っていたけど、最後は甘くなってしまった。 <オニアシ=5着>御神本騎手 枠も良く、状態も上がってきたようだったので、この馬の競馬をしてみた。この相手にこれぐらい走れたのは良かった。距離はマイルぐらいまでかな。 <キングミニスター=6着>矢野騎手 掛かりました。まだ芯が弱いので、現状はコーナー4回もきついような感じでした。