寒波の備えは?“本州一寒い町”の対策 北海道は吹雪「冬日」今季最多に
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寒波襲来にどう備えればいいのか。「本州で一番寒い」と言われる町で寒さに対する備えを聞きました。 ■北海道は吹雪「冬日」今季最多に 北海道旭川市では、吹雪が街を真っ白に染め上げました。旭川市は6時間で10センチの雪が降り、「大雪注意報」と「なだれ注意報」が発表されました。 北海道岩見沢市では、すでに平年の2.6倍に上る114センチの雪が積もっています。 雪かきは、いつも以上に過酷です。 男性 「腕が痛くなってくる。腕と腰も…」 寒気の影響は本州にも及び、全国で観測された「冬日」の地点は今シーズン最多となりました。 名古屋市でも、この冬に初めて氷点下を記録。 一方、大分市では、寒さを乗り越えるサルのユニークな防寒術が。ストーブの周りに集まる姿に、ほっこりと心が温まります。 冷え込みの中でも年の瀬を彩る伝統行事が各地で進んでいます。 栃木県日光市の日光東照宮では国宝「陽明門」のすす払いが行われ、山梨県の甲府駅前では武田信玄公像の大掃除。新年に向けた準備が整います。 ■都内も冷え込み“冬の絶景”も 東京は1月中旬並みの気温。銀座では寒さを追い風に焼き芋の人気が急上昇。170℃前後の特製のつぼでじっくり焼き上げられるイモの甘みは、この時期ならではのぜいたくです。 香港からの観光客も舌鼓。 香港からの観光客 「これはサツマイモです」 「本当においしい。あなたも食べた方がいいわ」 いも焼き師 二唐研一さん 「早朝の5時から火を付けています。今の時期本当にうれしい。喜んで仕事をしている」 東京・高尾山では、この季節だけの絶景を求めて多くの人が集まりました。 八王子から来た人 「(Q.何を見に来た?)ダイヤモンド富士」 「きょうは期待しましょう」 午後4時すぎ、待望の瞬間が訪れるのですが、20日はあいにくの天気でダイヤモンド富士はおあずけに。空気が澄んで雲がない日は絶景を望むことができます。 八王子から来た人 「(Q.またチャレンジする?)チャレンジする。また、あすも来ますよ」 ■“本州一寒い町”に学ぶ防寒対策 そしてカメラは、さらに冷え込みが厳しい場所へ向かいます。 盛岡駅から車で約45分。「本州一寒い町」と呼ばれる盛岡市の薮川を訪ねました。 地元の記録によりますと、かつてこの地ではマイナス35℃を観測したとされています。地元の人々はどのように冬をしのいでいるのでしょうか。 薮川在住60年以上の立花さん 「(Q.今モクモクと出ているのは?)薪(まき)ストーブ」 薮川で60年以上暮らす立花さんの家には薪ストーブがありました。薮川では薪ストーブで家全体を温め、寒さを防いでいます。 壁には温度計が…。本州一の寒い町だけに温度管理が欠かせません。 薮川在住60年以上の立花さん 「(薪ストーブが)ないと(マイナス)10℃くらいまで下がる」 窓には二重ガラスを使って外気をシャットアウトしています。 さらに、冬を乗り切る秘訣が詰まった「きじそば」にも注目です。岩手県の鳥のキジの肉を使い、だしの深い味わいと温かいスープで体を芯から温めます。 鍋をのぞくと、キジの肉からたっぷりの脂が染み出しています。このキジの脂がポカポカする秘密。 薮川そば 深澤三樹夫さん 「脂で体の中も温かくなるし、そば自体もできるだけ冷えなく、冷めにくくなるということで、キジ肉を使ったそばを出している。出来立てを食べて頂ければ、しばらくは(体が)熱いと思います」 週末には、この冬に初めての寒波が襲来する予想で、注意が必要です。
テレビ朝日