今永昇太「ベストコンディションじゃないと通用しない」配球面でも原点回帰 6試合ぶり6勝
<レッズ2-4カブス>◇9日(日本時間10日)◇グレートアメリカンボールパーク カブス今永昇太投手(30)が9日(日本時間10日)、敵地レッズ戦に先発し、6試合ぶりの6勝目(1敗)を挙げた。 7回途中2失点と好投し、5月1日メッツ戦以来の白星がついた。2回までに4点の援護を受けた一方、平常心は変わらなかった。「勝っていても負けていてもやるべきことは変わらない。メンタルは変わらなかったです」。3回にソロ本塁打を浴びたものの、その後は淡々と快テンポでアウトを重ねた。7回、3連打で1点を失い、救援を仰いだが、球数94球でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をクリアした。 デビュー以来、5連勝を飾った左腕も、過去2試合は5回を持たずに降板。本格的な夏場を前に、踏ん張りどころだった。「ベストのコンディションじゃないと通用しない」。登板間にビデオで体の動きをチェック。肩、肘、腰などの細部の状態を見直してマウンドに向かった。配球面では、4月の快進撃の際と同様に、ホップする高めの速球と低めのチェンジアップを軸球にする原点へ回帰。「もう1回、おさらいして投げました」と振り返った。 同地区のレ軍相手に連敗を3で止めた。「重視しているのは、自分が投げた試合で勝ったか、負けたか。チームが勝って良かったです」。投球内容だけでなく、試合後のコメントも、エースの風格十分だった。