【プレミア12】西武・源田壮亮「焼き肉全額払い」だけじゃない! TVクルーを感激させた〝神対応〟
井端ジャパン最年長の西武・源田壮亮内野手(31)がチームの快進撃を支えている。侍ジャパンは22日、国際大会「第3回プレミア12」スーパーラウンドのベネゼエラ戦(東京ドーム)に臨み、9―6で勝利。両軍合わせて24安打の大乱打戦の展開となった中で〝侍のいぶし銀〟がグラウンド内外で躍動した。 今大会では主将を置かないチーム編成となっているものの、昨春のWBCで世界一も経験した源田が必然的に「侍の大黒柱」の役割を果たしている。精神的支柱としての働きはもちろん、この日の試合にも「7番・遊撃」で先発出場し、安定した守備に加えて打撃でも5打数1安打1打点と存在感を示した。 大会開幕直前の12日には名古屋市内の焼き肉店で決起集会を企画。全選手で宴をともにして結束を強めると、その支払いは源田自らが全額負担する太っ腹ぶりを見せた。 そんな〝さすがの一面〟をのぞかせたのは、後輩たちに対してだけではない。それは大会開幕前、バンテリンドームで行われていた侍ジャパンのチーム練習中の出来事だった。守備練習時に源田が名手らしからぬミスで一塁へ悪送球。すると一塁手も捕球できず、そのボールが不運にも一塁側ベンチ前で撮影していたテレビクルーを直撃してしまった。源田はすぐにその場で謝罪。そのクルーは念のため球場の救護室へ向かったが、幸い大事には至らず軽傷で事なきを得た。 一方で周囲を驚かせたのは、源田の「神対応」だった。練習中にもかかわらず中断して救護室へ直行すると「大丈夫でしたか? 申し訳なかったです」と直接謝罪し、何度も頭を下げ続けたという。テレビ関係者は「送球がそれてしまったとはいえ、不注意で当たってしまったこちらサイドにも責任はある。それなのにわざわざ源田さん自ら顔を出しに来てくれるなんてさすがですし、該当クルーはむしろ感動していましたよ」と源田のジェントルマンな対応に感銘を受けていた。 くだんの成り行きについて源田本人を直撃したところ「当ててしまったのは自分なので…。これまでも何度か当ててしまったことがあるのですが、こちらも心配になってしまうので…」と恐縮しきり。そのクルーが源田の〝神対応〟に感激していたことを伝えると「そうなんですか? そう言っていただけるならうれしいです」とはにかみながら頭を下げていた。 内野守備だけではなく、グラウンド外でもきめ細やかな〝カバー〟を欠かさない侍戦士・源田。オールラウンドの対応力が今大会でも存分に発揮されている。
熊沢航平