司法試験合格の元MBSアナ、元レギュラー番組出演で感謝 鶴瓶が称賛「一発合格やで?」
森本尚太氏がラジオ『MBSヤングタウン日曜日』にゲスト出演
元MBSアナウンサーで司法試験に合格した森本尚太氏が1日、2022年9月で退社する前の7月までレギュラーを務めていたMBSラジオ『MBSヤングタウン日曜日』(午後10時)にゲストとして生出演。メインパーソナリティーの落語家・笑福亭鶴瓶らから快挙を祝福された。 【写真】司法試験に合格した元MBSアナウンサーの森本尚太氏 合格率40%という難関を突破した森本氏は「2年ほど前まで株式会社毎日放送で勤務をしておりました」とあいさつすると、「緊張しますね」と明かした。レギュラー当時、自身の主張を曲げずに非難されながらも憎めないキャラだった森本氏。この日も、MBS入社同期で後任レギュラーとなった藤林温子アナから「犬猿の仲。ホンマに嫌いだったんです」と打ち明けられたが、森本氏は「ホントに嫌いだったらしいんですよ」と平然と返した。錦笑亭満堂からも好きなゲストのときだけ正装するといじられた。 鶴瓶が、弁護士への思いが沸き始めた時期を聞くと、森本氏は勉強を始めたのは2020年にヤンタンレギュラーについたころと回答。そこまでの思いを知らなかった鶴瓶は「“(局をやめて)弁護士になります”(って言われて)、“とうとうおかしくならはったんやな”と。(試験に)通るとも思ってへんし、“何を言うてはんねんな”と思ったんやけど、“まあ勉強しはんねやったら、しはったらええわ”と思ってたら、一発合格やで」と明かし、「勉強してた言うたって、通るもんちゃうがな」と称賛した。 森本氏は試験本番について、4日間で中日の休みを含めて5日間で実施され、“計20時間超で最初の3日間は手書きの回答”と説明し「腰痛との闘い」とした。鶴瓶が「次は受けんでええねんね?」と聞かれると、「もう受けなくていいんですよ。それがうれしい。もう二度と受けたくない。受かったというか、次もう一回受けなくていいっていううれしさ」としみじみと話した。 森本氏は試験時よりも結果直前の方が「精神衛生が保てなくて」とし、22年4月に結婚した妻で将棋の女流棋士・室田伊緒女流三段とともに沖縄・宮古島へ行き、現地で合格をネット確認したとした。それでも、司法試験よりMBSのアナウンサー新人研修の方が受けたくないと口にした。 合格報告は家族の次に鶴瓶に行ったという。鶴瓶は「オレもホンマうれしかったよ。“良かったなあ”言うたよ」と明かし、森本氏は「鶴瓶さんは二言目に“お前はしっつこい弁護士になるうやろな”って。いい悪いとかじゃなくて“しっつこい弁護士になるやろな”っていう言葉をいただきました。最高の誉め言葉を」と明かした。 田口万莉から「やめてから試験まで心折れることなかったんですか」と聞かれると、森本氏は「働く方が大変ですよ」と返した。これに鶴瓶は「ええ言葉やな、今聞いたか」と反応し、森本氏は「勉強は自分のことだけやってればいいですから」とした。満堂が、鶴瓶は森本氏の合格を予期していたというと、鶴瓶は「“あいつ絶対通るやろな”と思ったんよね。大変やいうのわかってても」と話した。鶴瓶は、森本氏の合格は結婚が大きいと見解を示した。 久々に出演した森本氏は、かつての自身の席に藤林アナが座っているのを見て「クソッ」と思ったと本音を吐露。その藤林アナは、森本氏とともに司法試験へ向け勉強していたクラスメートからのメールを読む際、在職中によく怒られていたという同期の努力を思い浮かべて感涙した。 森本氏は勉強に集中するためにSNSを週1回だけ見るよう制限し、好きな麻雀を断ったという。合格時は最初に麻雀仲間に「麻雀打ちましょう」と連絡したという。現在は大学院生で、弁護士になるまではまだ時間がかかるという。 リスナーからのメールをすらすらと読み上げ、“いま話したいネタ”を披露するコーナーにも参加した森本氏。最後に「2年前に人事異動でアナウンサーを外れることになったので、そのタイミングで“じゃあ、そっちの勉強を頑張ろう”って思ったんですけど。そのときに鶴瓶さんにも“こういう形なんで離れます”って言ったときに“お前がアナウンサーとしてどうなのかはオレはわからん。ただ、やめるって言ったときにこんだけメールが届くんだから、お前はラジオのディスクジョッキーとしては一流やったんちゃうか”って言っていただいたんですよ」と回想。 「その言葉で、なりたかったもの(DJ)のその世界の一番前にいる人に“お前、結構イケてたぞ”って言ってもらって去って行くんだっていうのが自信になって、次の勉強を頑張れたところがあるんで。“ちゃんと頑張れました”という報告をしに来られたのはすごいうれしいです」と鶴瓶への感謝を伝えた。
ENCOUNT編集部