空前のデジタル人材不足…リスキリング後に新しい仕事に就くために必要な「3P」とは? 経験のない若者が成長分野で働くための戦い方
リスキリング #2
新たにスキルを習得し、職種転換や転職をめざす「リスキリング」。実際に新しい仕事に就くためには、どう行動すればよいのだろうか。 【画像】職務経歴書は今後「Skills Description」(スキル記述)が重要に…
『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング【実践編】』(後藤宗明/著、日本能率協会マネジメントセンター)より、一部編集してお伝えする。
スキルベース雇用の時代の職務経歴書の書き方
リスキリングに取り組んで、これからのキャリアを考える際に必要な実践方法について紹介したいと思います。特に社内での配置転換や転職においては、いかに自分のスキルをアピールしてチャンスをもらうかが重要です。 空前のデジタル人材不足により、米国やシンガポールでは従来の学歴重視の採用方法から、ポジションに必要なスキルを保有している人を雇う、スキルベース雇用が急速に広まっています。そのため、従来型の職務経歴のみならず、Skills Description(スキル記述)にフォーカスする書き方の重要性が高まっています。
リスキリング経験者がチャンスをもらう「3P」
リスキリングをして社内で新たなポジションに応募したり、転職を前提として職務経歴書を作ったりする際、心がけていただきたいことがあります。それは現在の立ち位置を冷静に理解した上で応募をするということです。 リスキリングを実施したレベルや内容にもよりますが、よほど恵まれた環境でない限り、即戦力レベルに短期間で到達することは難しく、リスキリング直後の新しく身につけたスキルレベルは初歩レベルである場合が多いと思います。場合によっては、オンライン講座を修了したのみ、ということもあるかもしれません。 配置転換のための志望書や転職のための職務経歴書を書く際に心がけていただきたい、大切な「3P」についてご説明します。
Passion(パッション:情熱)
まず当然のことながら、なぜこのポジションに応募したのかということを、読み手である人事部や採用マネージャーがパッションを感じられるように書くことです。職務経歴書内では表現することは難しいので、時間はかかりますが、別途、カバーレターを1枚添えて、志望理由を伝えることをおすすめします。 日本では職務経歴書と履歴書による応募が一般的ですが、海外ではカバーレターと呼ばれる志望動機をまとめたものを添付します。そのレターでそのポジションに就くためにリスキリングをして準備をしてきたことをアピールしましょう。