部活動の地域移行について各自治体の取り組みや課題を共有した研修会＝山形市・きらやかスタジアム

　県教育委員会が本年度、中学校部活動の地域移行に向けて委嘱した「部活動改革アドバイザー」による初の研修会が19日、山形市のきらやかスタジアムで開かれた。各自治体の担当者が全国の先進事例を通し、課題やどう取り組むべきかを確認した。 　アドバイザーは各自治体に助言し、円滑な地域移行を手助けする。県内外の有識者3人が委嘱され、この日はアドバイザーの1人で、全国で学校部活動支援事業を展開するスポーツデータバンク（東京）の石塚大輔代表が講師を務め、村山地区の自治体職員ら約30人が参加した。 　石塚代表は情報通信技術（ＩＣＴ）を活用した利用施設の施錠や、クラブの活動資金の確保策などの先進事例を紹介した。参加者が課題を共有するワークショップも行った。「受け皿となるクラブを管理する事務局を整備しなければいけない」「保護者への周知が十分ではない」「他の自治体と広域連携するには交通手段が必要になる」といった意見が出された。研修会は20日まで。