【上沼恵美子さん・69歳】「愚痴やひがみに聞こえるかもしれないけど」今のテレビに思うこと|美ST
その後、12年間一緒に暮らした愛犬べべが亡くなって、テレビはお払い箱になるわ、雑誌にあることないこと書かれるわ、主人とも仲いい訳じゃないから別居して、人生の奈落の底に落ちました。常に雲の上を歩いているみたいな感覚で、人生ふわふわしてるんです。生きるってしんどいですよ。 でも私はね、どないしたいとか、花火上げたいとかまったくなくて、あるがままに仕事してきただけなんです。全然欲がないから、ま、いいわ、と思えるこの強さ。仕事にも行きたなかったし、完全に引退と思ってました。 そんなとき、うちに定期的にメンテナンスに来てくださる方が、「ファンです。大丈夫ですよ」と温かく見守ってくださって、気持ちが癒されたんです。その方は今も時々仕事を手伝ってくださり、心強い相棒になっています。 2024年『美ST』10月号掲載 撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/河口智子(AIC) 取材・文/安田真里 再構成/Bravoworks,Inc.