「クラシックに興味」 子ども向け音楽会 水戸室内管弦楽団 茨城
水戸芸術館の専属楽団・水戸室内管弦楽団(MCO)は25日、定期演奏会に先立ち、茨城県水戸市水府町のリリーアリーナMITOで「子どものための音楽会」を開いた。ハイドン作曲の交響曲などを演奏し、招待した小学生約2700人にスケール感のある重厚な音色を届けた。 同音楽会は小澤征爾さんが発案し、今年で18回目。同市や近隣の小学校49校の5年生を招いた。水戸室内管弦楽団は今回、マリオ・ブルネロさんの指揮で、ハイドン「交響曲第100番『軍隊』」の第1、2、4楽章を演奏。ブルネロさんはチェロで、ワインベルクの協奏曲を独奏した。 このほか、各団員がそれぞれの楽器紹介を兼ねて、「アンパンマン」や「スーパーマリオ」など、児童が身近に感じる曲を演奏。会場からは感嘆と大きな拍手が上がった。 同市立渡里小5年の中村夏萌さん(11)は「いろいろな曲の素敵な演奏を聞けて、とても楽しかった。クラシックを聞くのは初めてだけど、興味を持った」と目を輝かせた。 水戸室内管弦楽団は26、27日の2日間、同市五軒町の水戸芸術館コンサートホールATMで第114回定期演奏会を開催する。開演は両日とも午後3時から。
茨城新聞社