新幹線の廃車両から生まれた“エレキギター” N700系の車体に使われていたアルミを100%再利用 東海道新幹線の開業60周年を記念して60本限定で販売
JR東海と東海楽器製造は、新幹線の車体を再利用したエレキギター「Re:A-700 Talbo」を共同開発したと発表しました。 ギターのボディには、東海道新幹線N700系の車両に使用されていたアルミを100%使用。N700系をイメージしたデザインに、スペシャルロゴと限定シリアルナンバーが刻印されています。 JR東海の担当者は「ギター好きの人にも鉄道好きの人にも親しんでもらえるよう工夫した」と話しています。
製造過程では、新幹線車両に使用されていたアルミから高純度のアルミ合金のみを抽出する、JR東海が開発した特許技術が活用されていて、新たにアルミを製造する場合に比べて、二酸化炭素排出量を最大97%削減できるということです。 この特許技術によって生まれた「東海道新幹線再生アルミ」は、これまでも建築材料などに活用されてきましたが、JR東海が販路の拡大を検討していたところ、ギター好きの社員がエレキギターにできないかと発案。アルミボディのギター「Talbo」の製造・販売を行う東海楽器製造に提案し、共同開発に至りました。 環境に配慮したエレキギター「Re:A-700 Talbo」の価格は33万円。東海道新幹線開業 60 周年を記念して、60本限定で販売される予定です。