私立大学に通う理系の息子。正直「学費の支払い」でいっぱいいっぱいですが、「仕送り」もしてあげるべきでしょうか?
経済状況などを考慮のうえ仕送りを検討しよう
実家から離れて暮らし大学へ通っている人に対して、仕送りをしている家庭は少なくありません。 全国大学生活協同組合連合会による2022年の調査では、自宅から離れて生活している学生のうち、10万円以上の仕送りを受け取っている学生は25.1%でした。5~10万円未満の仕送りを受け取っている学生がもっとも多く、33.8%となっています。5万円未満(0円を除く)は18.4%、仕送りを一切受け取っていない学生は8.3%でした。 なお、2021年は10万円以上の仕送りを受け取っている学生は27.9%、5~10万円未満が34.3%、5万円未満(0円を除く)は16.0%、0円が7.5%でした。 以上を比較すると、5~10万円未満、あるいは10万円以上の仕送りを受け取っている学生は減少しているなか、5万円未満(0円を除く)の仕送りを受け取っている学生と、一切仕送りを受け取っていない学生が、2022年には増えていることが分かります。これは、仕送りをするのが厳しくなっている家庭が増えていることを表していると考えてよいでしょう。 仕送りを無理にすると、実家の家計に悪影響が及びかねません。子どもの学費の支払いで精いっぱいの場合には、仕送りをするにしても金額を抑えるなどする必要があります。経済状況などを考慮しつつ仕送りをするかしないか、あるいは金額を慎重に検討しましょう。
仕送りの有無や金額は経済状況による
私立大学の授業料は、決して安くはありません。理系の学部へと通うと、さらに多くの費用がかかる傾向があります。学費の支払いだけで精いっぱいの家庭があってもおかしくはないでしょう。 しかし、実家から離れて暮らしている大学生にとって、仕送りは重要な収入源の一つです。仕送りがなければ、アルバイトなどで生活費をまかなう必要が生じ、学業に影響を与える可能性もあります。経済状況なども考慮したうえで、仕送りの有無や金額を決定しましょう。 出典 文部科学省 私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について 全国大学生活協同組合連合会 第58回学生生活実態調査 概要報告 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部