赤いドラゴンフルーツ6トンが日本に出発へ 本格輸出第1陣/台湾
(台中中央社)日本が台湾産ドラゴンフルーツ赤肉種の輸入を認めたのを受け、本格輸出第1陣の出発式が3日、中部・台中市内の検疫処理場で行われ、6トンがコンテナに積み込まれた。出席した鄭麗君(ていれいくん)行政院副院長(副首相)は、対日輸出実現は台湾の農産物貿易の重大な一里塚だと述べ、赤いドラゴンフルーツがパイナップルに続いて日本で人気を獲得できよう期待を寄せた。 果肉が白い白肉種の対日輸出は2010年から認められていたが、果肉が赤い赤肉種については、台湾が害虫のミバエ類の発生地域であることから検疫の制限を受けていた。台湾は16年から日本への輸出に向けた交渉を続け、先月5日、日本の農林水産省が台湾産ドラゴンフルーツの赤肉種と紫赤肉種の輸入解禁を公告した。同24日には192キロが試験的に日本に輸出された。 鄭氏は、この時まで「8年待った」とあいさつし、赤肉種の対日輸出実現に向けて努力した関係機関や農業従事者に感謝した。果物の対日輸出額が近年で大きく伸びていることに触れた上で「台湾の果物の良さは日本の人々が一番よく知っている」と述べ、ドラゴンフルーツの赤肉種が日本でブームを巻き起こせるよう願った。 (趙麗妍/編集:名切千絵)