これで公道走れるの? 1000馬力超の「ハイパートラック」 中身も無骨すぎる大型SUV
米国生まれのマッスルSUV
米国のモータースポーツ企業スカーボ・ヴィンテージ(Scarbo Vintage)は、「世界初の公道向けハイパートラック」と謳う大型SUV、SVローバーを公開した。 【写真】こんなものは米国にしか作れない! ゴツすぎ高性能SUV【スカーボSVローバーを写真で見る】 (9枚) カーボンファイバーとアルミニウムからなるボディ、巨大なフレアフェンダー、無骨なアンダーボディプロテクション、前後LEDライトを採用。全体的なデザインは旧型のランドローバー・ディフェンダー90から影響を受けているようだ。 最高出力1100psのスーパーチャージャー付きV8エンジン、または最高出力1005psのバッテリーEVのいずれかを選択可能。後者は2基の電気モーターと75kWhのバッテリーを搭載する。 SVローバーは二輪駆動と四輪駆動を切り替え可能で、前後のディファレンシャルロックや高さ調整可能なプッシュロッド式サスペンションを装備し、30インチ(76cm)のホイールトラベルを実現している。 また、四輪操舵システム、40インチのオフロード専用タイヤ、カーボンセラミック・ブレーキディスクを装備する。 インテリアは現代的な技術と実用主義の融合だ。溶接むき出しの金属パーツの中に、12.3インチのデジタルメータークラスターと12.8インチのインフォテインメント・スクリーンを設置。ウィンカーレバーはアルミニウムと思われる仕上げが施されている。アルカンターラのスパルコ製バケットシートとエアコンも装備される。 生産予定台数や販売価格は明らかにされていない。 スカーボ・ヴィンテージはこれまで、1967年のフェラーリ312へのオマージュであるSV F1、ケン・ブロック氏のスタントカー「フーニピガサス」のベースとなったポルシェ911由来のSC RSRを開発してきた。SVローバーは、同社3番目のモデルである。 SV RSRの価格が93万5000ドル(約1400万円)であることから、SVローバーはこれを若干上回る可能性もある。 同社のジョー・スカーボCEOは次のように語っている。 「SVローバーは、オフロードでのパワー、操縦性、能力において新たな極限を表現しています。クラシックな英国デザインの懐かしさと、現代のアメリカン・マッスルやテクノロジーを融合させ、トロフィートラックの域を超えたドライビング・エクスペリエンスを提供します」
ジョナサン・ブライス(執筆) 林汰久也(翻訳)