153人集まり運動会 生涯大学校南房学園(千葉県)
館山市北条に本校舎をもつ、県生涯大学校南房学園(稲葉泰学園長)の運動会が16日、南房総市の富山ふれあいスポーツセンターで開かれた。本校舎と、館山、木更津にある二つの分校でそれぞれ学ぶ、平均年齢約70歳の生徒ら153人が一堂に会し、スリッパや風船を使ったユニークな種目で競いあった。 同学園は二つの学部を有し、園芸や陶芸コース、地域を幅広く学ぶコースに分かれて、安房3市1町の他、君津、富津、木更津、袖ケ浦在住の55歳以上の生徒が3カ所で学んでいる。運動会は、別々に学ぶ生徒同士で交流し親睦を深めようと、昨年初めて行った。 赤、青、黄、緑の4チームに分かれ、椅子に座った状態での「スリッパ飛ばし」をはじめ、お玉やトングなどでテニスボールをリレーする「玉リレー」など、個人が協力して高得点を狙う9種目を実施した。 椅子に座って4色の籠を囲み、チームカラーの籠を目がけてお手玉を投げ入れる「籠にポイ」では、各チーム5人ずつが争った。敵チームの籠に入れば相手の得点となるため、上から投げたり、下から投げたり、狙いを定めて熱戦を繰り広げていた。 この他、トーナメント戦で行われたボッチャでは、選手が放った玉の行方に会場全体が注目。「頑張れ」と味方を応援する声や、思わず出てしまうため息などが響き、一喜一憂の表情で競技を楽しんでいた。 前半の5種目を終え、首位に立った赤組の応援団長、宮本綱男さん(75)=南房総市白浜町=は、「チームワークよく参加しているのが結果に出ているのだと思う。このまま優勝を狙いたい」と意気込み。5点差で赤組を追う黄組の応援団長、中里静江さん(70)=館山市布良=は「みんな頑張ってる。あと5点追い付きたいね」と笑顔だった。