イーロン・マスクが「大人」になったことでテスラは新たな成長へ向かう…ウェドブッシュのアナリストが指摘(海外)
ウェドブッシュによると、テスラCEOのイーロン・マスクがようやく「大人の対応」をするようになり、テスラは軌道に乗ったという。 ウェドブッシュのアナリストのダン・アイブスは、テスラが最新の決算説明会で、今後の戦略についてしっかりとしたガイダンスを発表したことを指摘した。 アイブスによると、2025年、低価格の電気自動車を発売することがテスラの成長の鍵になるという。 テスラ(Tesla)は数々の逆風と戦っているが、イーロン・マスク(Elon Musk)がようやく投資家を落ち着かせるために「大人の対応」に出たため同社の株価は上向きになる可能性があるとウェドブッシュ証券(Wedbush Securities)のアナリスト、ダン・アイブス(Dan Ives)は述べた。 アイブズは、2024年4月23日に行われたテスラの2024年第1四半期決算説明会において、マスクがテスラの今後の戦略についてしっかりとしたガイダンスを発表していたことを指摘した。 特に同社はモデル2(Model 2)に関するガイダンスを再度発表した。モデル2は市場関係者が待ち望む2025年発売予定の低価格EVであり、電気自動車の需要が減少していることから販売促進効果を期待されている。アイブスによると、この低価格モデルはテスラの成功の鍵を握っており、短期的には販売台数が重要になるという。 「イーロン・マスクは待望の電話会議を開いて、ついに大人の対応に踏み切り、テスラの成長戦略の基礎を築いた。最も重要なのは、2025年の生産・納車を予定している低コスト車だ」とアイブスは話す。 「我々はテスラの成長ストーリーと自動運転車のビジョンの次の波が今形成されつつあると信じており、それこそが将来を見据える我々の強気の投資テーマとして注目している」 テスラにとっての「暗黒」の時期に、こうした強気の要素は登場した。同社は現在アイブスが「カテゴリー5の暴風雨」と表現するような需要の低迷と、特に中国での競争激化に直面している。テスラの第1四半期決算は「大失敗」だったとアイブズは付け加えたが、投資家たちは、同社が過去2年間で最低の売上高を記録したことからそうなることを予想していた。 ウェドブッシュによると、短期的には逆風が吹いているものの、長期的にはテスラは良い軌道に乗っているという。テスラには完全自動運転技術に関する「黄金のビジョン」を持っており、それは今後10年間同社の戦略の鍵になるだろうとアイブスは付け加えている。 ウェドブッシュはアウトパフォームのレーティングを維持したが、目標株価を300ドルから275ドルに引き下げ、2024年4月23日の終値から90%の上昇を示唆している。 前四半期(2024年第1四半期)の売上が目標を約10億ドル下回ったにもかかわらず、テスラの株価は4月24日の取引開始後、急上昇し、11%上昇した。
Jennifer Sor