浦和がシャルクの決勝点で世界4強! 12月20日深夜にマンチェスター・シティと決勝進出をかけて激突◎クラブW杯
浦和レッズがアジア・チャンピオンとしてクラブワールドカップに登場した。サウジアラビアで行われているこの大会、12月15日の準々決勝でメキシコのクラブ・レオンと対戦した。0-0で折り返した後半に、交代出場のアレックス・シャルクが決めたゴールを守り切って、1-0で勝利。20日の準決勝でマンチェスター・シティと対戦する。 【写真】90分を通してハードワークを続けた浦和の選手たち。岩尾憲もしたたかに、賢く、ハードに中盤を制した(写真◎Getty Images) ■2023年12月15日 クラブワールドカップ準々決勝(@ジェッダ=サウジアラビア/観衆2,525人) クラブ・レオン(メキシコ)0-1 浦和レッズ 得点:(浦)アレックス・シャルク
マンC戦へ「ハードワークして、勝利を」と小泉
殊勲はアレックス・シャルクだ。78分、最終ラインから右に運んだアレクサンダー・ショルツが前線へ、シャルクが競り合ってこぼれたボールはホセ・カンテがフォローして、すかさず右前のシャルクへ。GKとDFに挟まれながらも右足で蹴り込んで、GKの手を弾いてゴールに転がり込む先制ゴール! そこまでのビッグチャンスを逃していただけに、待望のゴールだった。前半最大のチャンスは19分。小泉佳穂のスルーパスで相手の守備ラインを破ると、抜け出した大久保智明が左足でシュート、しかしこれはじっくり構えたGKの右足に当たって、絶好機を逃してしまう。 0-0で折り返した後半では、54分に右寄りからのFKを岩尾憲がファーへ、明本考浩が縦に出て折り返すと、フリーになっていた伊藤敦樹が左足のボレーで狙うものの、ボールはバーの上へ。主導権を握りながらも決めきれない展開が続いていた。 そんな中で得た貴重なリードを十分に生かすために、81分には負傷で長くチームを離れていた酒井宏樹をピッチに送り込んで盤石の体制を整えた。すると、さらに追い風が。クラブ・レオンのDFウィリアム・テシージョがカンテを倒して2枚目の警告で退場処分を受けたのだ。 1人多くなった数的優位も生かしながら、終盤の相手の猛攻もなんとかしのいだ浦和は、見事に1-0で勝利。マチェイ・スコルジャ監督は「素晴らしいチームスピリットで戦ってくれて感謝している。サポーターの存在が勝利の要因だった」と選手を、そして現地まで訪れてスタンドから熱狂的な応援を続けたサポーターを称えた。 これで準決勝に進出し、欧州チャンピオンズリーグを制したイングランドのマンチェスター・シティと、日本時間の12月20日3時キックオフで相まみえる。スコルジャ監督は「世界最高クラスのチームと戦ういい機会になる」、小泉佳穂は「チーム一丸となってハードワークして、勝利をもぎ取りたい」と誓った。
サッカーマガジンWeb編集部