J1アビスパ福岡・亀川諒史「見たことない景色に手を引っかけて」 経験豊富なリオ五輪戦士「起用に僕は応えるだけ」
J1アビスパ福岡は3日、福岡市の雁の巣球技場でホーム京都戦(7日午後7時キックオフ)に向けた練習を公開した。 ■スタンドに燦然と輝く美しい星【写真】 チームはリーグ戦6戦不敗で、2位と勝ち点3差の6位。2016年リオデジャネイロ五輪で福岡所属の選手として初めて五輪のピッチに立った亀川諒史(31)は「勝ち続けることで、これまで見たことない景色に手を引っかけられる。そこからはいつくばってやれるか。その手をポンと離すのも一瞬」と気を引き締め、京都戦の必勝を誓った。 亀川は前節のアウェーFC東京戦で4試合ぶりに先発。攻守や状況によってポジションを大きく変える難しい役割をこなし、無失点勝利に貢献した。「スタッフが分析して提示されたものに対して、選手はそれを信じて実行するだけ。久しぶりにああいう感じでやりましたけど、うまくいっていたと思います。間違いなく嫌だったのは向こうだったと感じたところもあった」と手応えを強調した。 6月26日のホーム横浜M戦では途中出場でウェリントンのゴールをアシスト。「6月に負けなしでこられたのは、途中から出る選手の活躍が目立っているから。それはやっぱりシゲさん(長谷部監督)が練習を見て調子のいい選手を使って、選手が(起用に)答えなければという思いでやれているから。途中からでも、スタメンでも、その起用に対して僕は応えるだけ」とうなずいた。 京都の曺貴裁監督はルーキー時代から湘南で指導を受けている。「後半戦になって、降格圏やその近くにいるチームは今までなかったパワーを出す。本当に(J2に)落ちないという気持ちが表れる試合にはなる。ましてやチョウ(曺貴裁)監督は選手に火をつけるのが本当に上手」と気を引き締める。 5月のアウェーでの対戦では3―2で辛勝した。「自分たちの首を絞めて打ち合いにしてしまった。シゲさんはそういうゲームが嫌い。そういう試合にならないように」と誓った。(向吉三郎)
西日本新聞社