北國FHD 10月社名変更 杖村社長、本社で意向
●銀行イメージ転換、ブランド力向上 北國銀行を傘下に置く北國フィナンシャルホールディングス(FHD、金沢市)の杖村修司社長は8日、新年あいさつで北國新聞社を訪れ、飛田秀一名誉会長と懇談した。杖村氏は北國FHDの社名変更を計画していることを明らかにし、10月から新社名に切り替える方針を示した。銀行中心のイメージを転換し、ブランド力を高める狙い。 新社名は、社内のプロジェクトチームが外部アドバイザーを交えて検討を進めている。3月末までに固め、6月の株主総会に諮る。杖村氏はコンサルティングや投資、地域づくりなど多角的に業務展開していることに触れ、「今の社名は銀行のイメージが強い。全体としての社名は違った方がいい」と語った。 新社名には現社名の「北國」や「フィナンシャル」の文言は含まれない見通しという。外国人投資家が増え、グループ会社は海外展開を進めていることから「海外にも通じる名前が望ましい」との見解を示した。 FHD傘下でコンサル業務を手掛けるCCイノベーション、ファンド運営を担うQRインベストメントなど、グループ会社11社の社名はそのままとする方向で、北國銀行に関しても「永遠に変えない」と強調した。 FHDの社名変更に合わせて、グループのロゴや経営理念、スローガンも刷新する。杖村氏は「一挙に打ち出していきたい」とブランドの再構築に意欲を語った。 ★北國フィナンシャルホールディングス 1943(昭和18)年設立の北國銀行の持ち株会社として2021年10月に発足した。資本金100億円。売上高に当たる経常収益は24年3月期で前期比7・1%増の908億3900万円。東証プライム。