バルドヘッド×フジクラシャフト。 「スコアだけでなく、1Wでも球を操ってゴルフを楽しみたい人にハマる1本」(堀越プロ)【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/エヴァンジェリストジャパン バルド TT ドライバー GT1 420(10度)
ヘッド体積が420ccと小ぶりで、ディープフェースモデルの『GT1』。構えやすくシャープに振り切れる。操作性が高くヘッドを意のままに操れる独特な感覚を、ゴルファーに与えてくれる。ハイバック形状のバルド特有のフォルムが強い弾道のボールを生む。価格(税込)/ 14万4650円(フジクラシャフト付)
●シャフト/フジクラ VENTUS TR RED 5S
優れたボールコントロール性能を実現した「Velocore Technology」が進化。最外層に開繊クロス材を採用することにより、中間部の剛性を高め、さらなる安定性を追求。ツアーからのフィードバックをもとに生まれた新しいベンタス。価格(税込)/ 5万5000円
綺麗なヘッドシェイプで左を怖がらず叩きにいける
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 「先週、試打した『バルド TT ドライバー GT3』が“シャローフェースモデル”と謳うのが、このヘッドを見て理解できました。構えてみると、これこそまさに“バルド”です(笑)。それは420ccといまや絶滅危惧種のヘッド体積で、重心距離が短いので操作性が高く、ヘッド後方へのストレッチが少ないので、強い球が打てそうなイメージが湧きます。ただし、小ぶりヘッドはキュッと引き締まっていて、手強そうに感じます。ヘッドシェイプは凄く綺麗でフェースアングルはややオープンに感じます。いわゆる上級者が叩きにいける“顔”をしています」という。
弾道計測器にはラプソード『MLM2 PRO』を使用し、いつものようにHS42m/sくらいで試打を開始。1球目からスピン量2004rpmを記録。「見た目どおり、スピン量が少ないです! 打ち出しもそこそこ(13.1度)で、中弾道の強い球が打てます」と1球目から納得の球が出たらしい。「ただ、42m/sくらいのヘッドスピードだと、適正の打ち出し角はもう少し高いほうがいい。いまのはスイートスポットより若干上めでヒットしたので、もう少し上に当たれば、このヘッドのポテンシャルが生かせそうです」といい、2球目、3球目を打つ。「打ち出し角が14度近くまでいって、スピン量は2100rpmくらいで250ヤード越え。いいデータだと思います」と高評価。オフセンターヒットも試してみるが、「さすがにトウズレ、ヒールズレをすると初速は落ちますし、スピン量も増える傾向にあります。これは形状からわかっていたことで、しっかりセンター近辺で球を捉えられる中上級者向けということでしょう」とのこと。 なお、ヘッドスピード42m/s前後で5球を打っての平均は下記のとおり。 ボール初速●61.5m/s 打ち出し角●13.9度 スピン量●2488rpm キャリー●225.8Y 総飛距離●246.6Y