お宝ピアノ聴いて触れて 野々市の「ベーゼンドルファー」 MISIAさんらに作品提供の松本さん、連弾や即興
●扇が丘幼稚園音楽会 世界的なピアノの名器に触れて音楽に親しんでほしいと、作曲家・ピアニストの松本俊明さんが28日、野々市市で園児との交流音楽会に出演した。松本さんは、市文化会館フォルテにある「ベーゼンドルファー インペリアル」を演奏してその音色を聴かせ、飛び入りで登壇した子どもとの連弾も披露。市はお宝ピアノを野々市の魅力の一つとして、今後も松本さんと連携して教育に生かす。 北陸学院扇が丘幼稚園の保護者会が主催した「ピアノを奏でる秋の音楽会」には園児と保護者ら約150人が参加した。 フォルテにある「MODEL290」はベーゼンドルファー社のピアノの中でもインペリアル(皇帝)の称号を与えられた希少なモデルだ。 MISIAさんの「Everything」など国内外のアーティストに作品を提供している松本さんは同社のピアノを愛用。金沢に拠点があり、野々市のインペリアルの存在を知って以降、音楽の魅力を伝えたいとピアノの活用に協力している。 この日の音楽会では、松本さんが自作のバラード曲などをしっとりと聞かせたほか、園児が選んだ「ミ」「ファ」「シ」の三つの音を使った即興演奏、園児が自由に弾く音に合わせた連弾も披露した。園児は松本さんが作った曲「見えない羽根」を合唱して、伴奏した松本さんと交流を深めた。 「Everything」なども聞かせ、保護者らが盛んに拍手を送った。アンコールを含め約10曲を演奏した松本さんは「子どもたちが参加できて記憶に残る演奏会をこれからもやっていきたい」と話した。