【医師が解説】暑くなくても要注意! 梅雨時期に急増する「梅雨型熱中症」 有効な対策を
暑さが厳しい季節になると、気を付けなければいけないのが熱中症。6月、東海地方では猛暑日となる場所もあり、熱中症を気にする日が続いていましたが、21日から梅雨入りしました。 【動画】“梅雨型熱中症”とは? これで暑さも幾分和らぐ見込みですが、熱中症に詳しい総合大雄会病院の北原医師は、梅雨でも油断してはいけないと話します。 総合大雄会病院 救命救急センター 北原雅徳医師: 「6月に入ってくると、梅雨って言われる時期になってくるんですけど、いわゆる梅雨型熱中症というものになってしまう」
去年は7月下旬にピークを迎えた熱中症患者。このなかで梅雨の時期に急激に増え始めるのが“梅雨型熱中症”だと言います。一般的な熱中症とは何が違うのでしょうか。 総合大雄会病院 救命救急センター 北原雅徳医師: 「6月の末っていうのは、気温がそんなに上がっていなくても、湿度が高いことによって(汗が)乾かない。乾かないことで熱が体の中にこもってしまう」 他にも、体がまだ暑さに慣れていないため、上手に汗がかけないことなども梅雨型熱中症になる原因だといいます。
気温が高くなくても、湿度の高さや汗がかけないことが原因で起こる梅雨型熱中症。予防するためには、どのような対策が有効なのでしょうか。 総合大雄会病院 救命救急センター 北原雅徳医師: 「対策としては、まず汗をかきやすい状態を作るというのが大事。ウォーキングだと30分くらい、ジョギングだと15分くらい。汗をかきはじめたなというくらいは歩いていただきたいなと。あとは、半身浴もひとつ手かもしれません」 室内で湿度が高くなりやすいこの時期、扇風機やサーキュレーターを活用し、汗を蒸発しやすくして体温調節することも効果的だということです。