稲垣吾郎、主演映画「半世界」新ビジュアル 俳優活動順調ですごくいい表情
元SMAPで俳優の稲垣吾郎が主演する映画「半世界」(2019年2月公開)のティーザービジュアルと新場面写真が29日、公開された。「エルネスト もう一人のゲバラ」をはじめ数々の作品で知られる阪本順治監督が「団地」に続き挑む完全オリジナル脚本の作品で、稲垣は炭焼き職人の紘(こう)役を演じる。
ものすごくいい表情 これからの俳優活動に期待
今回公開されたビジュアルは稲垣と、共演の実力派俳優・長谷川博己、個性派俳優・渋川清彦の同級生役3名が揃ったもの。夜の海辺で人生を語り合うシーンで、ものすごくいい表情を見せている。同作は美しい地方都市が舞台で、かつて共に過ごした3人組のうちの1人、元自衛官の瑛介(長谷川)が突如田舎へ戻ってくる。何があったかは口にせず、仕事を辞め、家族と別れて帰ってきた訳アリな仲間の帰還が、残りの2人にとっては今後を考えるきっかけになっていく。39歳の男3人のささやかな日常を通し、人生半ばにさしかかったときに、残りの人生をどう生きるかという葛藤と、家族や友人との絆、新たな希望を描くヒューマンドラマ。紘(稲垣)の妻・初乃には演技派女優の池脇千鶴がキャスティングされ、撮影はすでに3月に完了している。
SMAPとしての活動が幅広い層に知られる稲垣だが、俳優としても1989年にはNHK朝ドラ「青春家族」に清水美砂が演じたヒロインの弟役で出演、ドラマデビューを果たしている。まだ結成されたばかりのSMAPメンバー全員が「青春家族」のオーディションを受け、当時15歳の稲垣が合格してつかんだドラマデビューだった。さらに翌90年には陣内孝則主演「さらば愛しのやくざ」で映画デビューも飾っている。その後も歌手・タレント活動をしながら、俳優としても着実にキャリアを重ねてきた。さまざまなエンターテイメントシーンをボーダレスに飛び越え独自の存在感を放ち続けている点が評価されており、今作の主演にも起用された。これまではどちらかといえば華やかな都会派的イメージのあった稲垣が、地方都市の炭焼き職人という新境地に挑むとあって、注目度も高い。 5月に場面写真が公開された際には各キャストのクランクアップコメントも発表されたが、稲垣は「実際触れたことのない世界、全く未知の世界なのですが監督が導いてくださりスタッフの方がこの世界観を作っていただきあがりがとても楽しみです。映画職人の皆さんがこだわりぬいて丁寧に丁寧につくりあげていく現場というのが僕にとっては最高でした。自分に欠けている部分とか自分にない役を演じることによってまた新たな自分自身の奥行きがでるような、そうして自分自身も深みを増すことができればいいなと思います」と、作品の魅力や演者としての心境を語った。また、「こういう風に見てくださいという映画ではなく観る人一人ひとりにゆだねることができる映画だと思うのでこれから観ていただいてその反響が楽しみです」と、見どころを説明している。 SMAP解散は多くのファンを悲しませたが、メンバーたちはそれぞれに歩みをとめることなく進んでいる。 (文・志和浩司) ■「半世界」2019年2月TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開決定 脚本・監督:阪本順治 稲垣吾郎 長谷川博己 池脇千鶴 渋川清彦 小野武彦 石橋蓮司 配給:キノフィルムズ (c)2018「半世界」FILM PARTNERS