「せっかくのチャンスを生かしきれなかった」“勝負弱い”大谷にロバーツ監督との緊急会談効果はあったのか…二塁打を放ち4度の得点圏に3四球も満塁に三振でド軍3連敗
ドジャースの大谷翔平(29)が20日(日本時間21日)、本拠地でのメッツ戦に「2番・DH」で先発出場。第3打席でエンタイトルツーベースを放ち、4度あった得点圏に3つの四球を選んだ。ただ3点を追う6回一死満塁では三振に終わり、チームは4-6で3連敗となった。先日デーブ・ロバーツ監督(51)が得点圏打率が低迷する大谷と緊急会談を持ったが、その効果は出ているのだろうか? 【画像】 「ノーバンに見えた!」…「乃木坂46」の向井葉月さんが西武戦の始球式で感涙した理由とは?
大谷に4度も得点圏で打席が回ってきた。 結果は3四球と1三振。5回には先頭打者としてライトスタンドにワンバウンドで飛び込むエンタイトルツーベースを放ち、大谷はマンシーのライトへの犠牲フライで同点ホームを踏んだ。 メッツとのシリーズ前までの得点圏打率は.053。リーグ最多の安打数を放ちながらも得点圏に走者を置いた場面では19打数1安打と“勝負弱い”7億ドル(約1080億円)の男をみかねてロバーツ監督は、緊急対策会談を持った。MLBネットワークのラジオ番組に出演したロバーツ監督は「ショウヘイはアグレッシブなスイングを見せていて、それはいいことで問題はない。ただ得点圏に走者がいる場面、相手投手たちは、その情報(早打ち)を知っている。(得点圏に走者を置いた)多くの場面では打者と投手は(勝負を)早く終わらせたがる。投手はコースを突き、打者は手を出す範囲を広げてしまう。ショウヘイの場合は特にもう少し投手に球数を投げさせるように我慢し、ミスを引き出せる可能性があると打席の中で恐れないこと。もっと多くのことができると思う」とアドバイスの内容を明かしていた。かいつまんでいえば、積極性は否定しないが、焦らずに配球を読み、我慢して好球を待てと指令したのだ。 大谷は前日のメッツ戦で3点を追う5回二死一、二塁に左腕のマナイアが外角へ投じたスライダーをライト前へ引っ張った。3月20日のパドレス戦以来、21打席ぶりのタイムリーをマークして“ロバーツ会談効果”が生まれたように思えた。 この打席の大谷は、初球からスイングを仕掛けた。低めのスライダーを空振りすると、1-1から見送ればボールだったかもしれない低めの変化球に続けて手を出してファウルを2球。ロバーツ監督との会談では、その提案を受け入れていたそうだが、なんでも振りにいく早打ち傾向に変化がないように見受けられた。 だが、変わったのは、その次の1球。手を出してもおかしくなかった低めのゾーンギリギリのチェンジアップを見送ったのだ。それがボールとなり2-2となってからの6球目。この打席で唯一ボールが高く浮いた外角へのスライダーを見逃さずにライト前へヒットにした。 ロバーツ監督の「失投を仕留めよ」のアドバイスを有言実行した。 こういう適応力が大谷の凄さなのだろう。 この日は、1回無死二塁で初球の外角スライダーを見送った。ストライクを取られたが難しいボール。結局、大谷は四球を選び、フリーマンの同点タイムリーにつなげた。2回には二死一塁での打席だったが、ボールワンからの2球目にベッツが盗塁を決めて、再び二死二塁と得点圏に走者が進んだ。大谷は2-0から外角のチェンジアップにスイングをかけたが、ファウルとなり、この打席も四球を選んだ。 ロバーツ監督の「我慢せよ」の指令を守り、価値ある“つなぎの仕事”をこなした。8回にも一死一塁で大谷に対して、メッツは前倒しで“守護神”のディアスをぶつけてきた。初球にベッツが二盗を決めて、また得点圏に走者を置くことになった。ここでも大谷は冷静に四球を選んだ。
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