「出てきた時点で怪しいと思って」 闇バイトに引き込む通信アプリの危険 ITジャーナリスト三上洋さんに聞く 強盗事件の加害者にならないために
相次ぐ「闇バイト強盗」の実態や、対策です。 今回は、多くの事件で実行役と指示役の連絡手段として使われる通信アプリの実態を探ります。 【写真を見る】「出てきた時点で怪しいと思って」 闇バイトに引き込む通信アプリの危険 ITジャーナリスト三上洋さんに聞く 強盗事件の加害者にならないために 2年前の12月、広島市西区の店舗兼住宅で、男性が殴られ現金が奪われるなどした事件…。 実行役のリーダーとみられる男に、無期懲役が言い渡されました。 裁判では、男ら実行役が、指示役からアプリで細かい指図を受けていたことが明らかになりました。 永田陸人被告 「テレグラムの通話をスピーカーにして、全員に聞こえる状態にして指示がありました。殴ったり蹴ったりしないと報酬がありません。ただし、殺してはいけません」と。 いまも首都圏で相次ぐ強盗事件でも、その多くで「秘匿性の高いメッセージアプリ」が使用されているとみられています。 では、「秘匿性の高いメッセージアプリ」とはどのようなものなのでしょうか? ITジャーナリストの三上洋さんに聞きました。 ITジャーナリスト 三上 洋さん 「近年の闇バイトの事件ではですね、テレグラムやシグナルと呼ばれるメッセンジャーのアプリが使われております。」 「これらの秘匿性の高いメッセージアプリはですね本来は自由やプライバシーを守るために作られたものですが、身元を隠せるということが、犯罪グループの悪用に繋がっています。」 闇バイトで使われるテレグラムやシグナル。これらのアプリについて、街の人はどんなイメージを持っているのでしょうか? (テレグラムやシグナルってアプリ聞いた事ありますか?) 街の人A・B「ないです」 街の人C・D「ちょっとないですね」 街の人E「知らないです」 街の人F「テレグラムの方は名前だけ」 街の人G「聞いたことないです」 街の人H「聞いたことはあります」 (どんなイメージですか?) 街の人H「ちょっと怪しいというか、犯罪に使われてたりするっていう(イメージです)」 広島市の中心部で10~30代の男女70人以上に聞いて、テレグラムやシグナルを知っていたのはわずか7人。