あのケガがなければ…。日本人「ガラスの天才」10人。苦境から這い上がった最高級の才能たち
サッカー選手は常に怪我と隣り合わせだ。1つの怪我でキャリアを棒に振ってしまう選手もいれば、何度も大怪我を負いながらもその逆境を乗り越えて長く活躍する選手もいる。今回は最高級の才能がありながらも、怪我に苦しむキャリアを歩んできた“ガラスの戦士”10人を紹介する。
MF：小野伸二（北海道コンサドーレ札幌） 生年月日：1979年9月27日 日本代表：56試合6得点4アシスト 日本サッカー界の「天才」と言えば、多くの人が小野伸二を頭に思い浮かべるだろう。幼い頃から注目を浴びてきた存在で、高校卒業後の1998年に数々のオファーを受けるなか浦和レッズへの加入を決断しプロの世界へ。そして同年にはさっそく日本代表デビュー。さらに同国代表史上最年少となる18歳でのワールドカップ出場も掴み取るなど、その特別な才能に疑いの余地はなかった。 しかし、順風満帆に見えた小野のキャリアを急転させる出来事が起こった。1999年、シドニー五輪・アジア地区一次予選のフィリピン戦に臨んだ小野は、相手選手の悪質なタックルを受け左ひざ靭帯を断裂。小野はのちに元日本代表FW播戸竜二の公式YouTubeに登場した際に、「（世界が）すべて変わった」とコメントしている。 懸命なリハビリを行った後、戦列復帰を果たした小野は浦和、フェイエノールト、ボーフム、ウェスタン・シドニー、コンサドーレ札幌など多くのクラブでプレーすることになる。 40代になってなお現役生活を続けた小野だったが、今年9月、2023シーズン限りでの現役引退を発表。引退発表に際し、クラブ公式サイトで「サッカーと出会い39年間もの間、僕の相棒として戦ってくれた“足”がそろそろ休ませてくれと言うので、今シーズンを最後に、プロサッカー選手としての歩みを止めることを決めました」とコメント。26年間のプロサッカー選手のキャリアに幕を閉じることを決断した。
