9、10月度「大樹生命月間MVP賞」を受賞した日本ハム伊藤（撮影・岩下翔太）

　日本ハム伊藤大海投手（27）が22日、9、10月度の「大樹生命月間MVP賞」に選出された。「3、4月も受賞することができて、最後の月ということで、ちょっと（シーズンの）真ん中は何してたのかなっていう気持ちはありますけど、うれしく思います」と話した。 　受賞は今季の3、4月度に続いて2度目。「だいたい4試合ぐらいの登板の評価だと思うので、もうちょっといいゲームを（他の月に）分散できたかなと思います」と苦笑いも、同一年度の複数回受賞は球団では08年ダルビッシュ有（08年3、4月と9月）以来、16年ぶりの快挙となった。 　伊藤は9、10月に5試合に先発して2試合連続完封を含む3試合連続完投勝利をマークするなど4勝1敗、防御率1・32。自身はシーズン14勝で初の最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、チームを2位フィニッシュへ導いた。印象に残る試合は9月10日西武戦（エスコンフィールド）。「ライオンズ戦で9回（無失点で）投げきった後に味方が1点取ってくれて勝った。なかなかそういう完投、完封っていうのはない試合なので、すごくうれしかった」と振り返った。 　プロ4年目で初めて進出したクライマックスシリーズではソフトバンクとのファイナルステージ初戦に先発したが、6回途中4失点で黒星。チームも3連敗で敗退した。「寝れないぐらいの悔しさだった」という伊藤。来季へ向けて「最終的には、やっぱり（新庄）監督との約束（15勝）は果たせてないので。まずそこは自分の中の絶対ノルマとしてクリアしたいなっていうところと、防御率もそうですし、ここは落としたくないっていうゲームを勝てるような、そんな投球をしていきたい」と話した。