災害の備えは…防災士の自宅拝見(後) 簡易トイレ20日分…それでも「ちょっと足りない」 玄関にはバールも
外ですぐ使えるよう、他に置かれていたのは、モバイルバッテリーを兼ねたランタン。そして、傘立てには… 伊地アナ「立っていたのはバール。これも防災目的?」 波多野さん「そうですね、救助の多少でも助けになれば」 「驚き」が止まらない、波多野家の玄関。さらに、玄関横の納戸には備蓄品があるそうです。
水は「1カ月分必要」
伊地アナ「おお、びっしり物が詰まっている」 自転車1台分ぐらいの広さの納戸。まず目についたのは「水」です。 伊地アナ「波多野家の備蓄した水は何リットル?」 波多野さん「180リットル15ケース以上ある」
計算すると4人で10日分以上の量。さらに… 波多野さん「感覚として1か月分あると安心。賞味期限が切れた水も飲めるように浄水器…フィルターが中に入ってまして、プールの水とか川の水とか、賞味期限が切れた水も飲むことができる」
停電でも暖をとれるストーブも
次にみつけた、こちらの防災グッズ。ただのストーブではありません。 伊地アナ「あ!ここにカセットを入れるんだ」 高さ36センチ。重さ約4キロ。1本のガスで約2時間半、温かさを保てるそう。 伊地アナ「ガス 電気がストップしても暖をとれるものになっている。こういう商品もあるんですね」
伊地アナ「気になるのはこの丸いものはなんですか」 波多野さん「一人用のテントです。外でトイレする時にこの中で恥ずかしくないように、着替え、あと授乳する方に貸してあげることも」 伊地アナ「プライバシーを守ることができない状況がある」
便座も…「災害時でもストレスが溜まらないように」
さらに、面白いものが… 伊地アナ「これ面白い。イスだと思ったら便座。ここにビニール袋をセットすればトイレができる」 普段と一緒の姿勢だから、災害時でもストレスが溜まらない。折りたたみできるので、持ち運びも簡単です。
波多野さんがすごいのは、備蓄したものを管理していた点です。 伊地アナ「全部テープでこれが何と貼っているので、一目瞭然」 波多野さん「私が留守中に家族が被災する場合もある 。家族が見てもすぐわかるように」
最後にこんな質問をしてみました。 伊地アナ「4人分の備蓄用品、これだけの量を揃えている。なぜそこまで?」 波多野さん「みなさん被災すると避難所に行くと考えている方が多いと思うが、そもそも避難所の収容人数が限られている 全員が行けるわけではない。自宅の耐震と家具の固定をしっかりして自宅で避難生活ができるように心掛けています。ひょっとしたら数カ月なにも助けが来ない状況もありえる。それぐらい備蓄できればいいと思う。かなり金額もかかってくるので 一度に揃えることはなかなか難しい。普段の暮らしをしながら徐々に徐々に増やしていくといい」