中国共産党、3中総会ようやく7月開催-長期的改革の兆しに注目
(ブルームバーグ): 中国共産党の重要会議で、開催が遅れていた第20期中央委員会第3回総会(3中総会)が7月に開かれる。国営新華社通信が30日伝えた。世界2位の規模を誇る中国経済の長期的な改革を巡る兆しに注目が集まる。
新華社によると、30日開かれた中央政治局会議で7月の3中総会開催が決まった。全面的な改革の深化や中国式現代化の推進について討議するという。3中総会の具体的な日程は示されなかった。
5年ごとに開かれる共産党大会の間に、中央委員会総会は計7回開催され、さまざまなテーマを扱う。1978年の3中総会で、鄧小平氏が改革開放路線を打ち出した経緯もあり、同総会は広範な経済・政治目標に重点を置く傾向にある。ブルームバーグの分析によると、3中総会は通常、党大会の翌年10月か11月に開催されていた。
共産党の習近平総書記(国家主席)は先月、米企業経営者らとの会談で、「改革を全面的に深化させる重大な措置」を計画していると述べ、3中総会で新たな政策が公表される可能性があるとの期待を高めていた。
習主席、米企業経営陣に対中投資促す-中国経済のピークはまだ
例えば、習氏は13年に開かれた3中総会で、一人っ子政策や戸籍制度を見直す方針のほか、国家安全を重視する方向性を打ち出していた。
通常、こうした会議で具体的な経済政策が議論されることはないが、中国当局が景気を安定させようとする中、7月の3中総会では重大な政策変更を巡る兆候が注目されるだろう。3中総会は非公開で行われ、結果はその後のコミュニケで明らかになる。
原題:China to Hold Delayed Party Conclave On Reform in July (1)(抜粋)
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