【陸上】走幅跳の踏み切りのルール変更を検討か ファウル増のため踏み切り板前の足から計測
世界陸連(WA)が走幅跳のルール変更について検討していると、英国の「デイリーメール」や「アスリート・ウイークリー(AW)」が報じている。 走幅跳・三段跳のルール変更21年11月から施行 世界陸連が念押し 報道によると、走幅跳の踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」が設けられ、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測するというもの。 現在は踏み切り板が20cmあり、踏み切り板のその先に1cmの粘土板が敷かれている。踏み切り板と粘土板の境目から計測され、粘土板に跡がついた場合は無効試技(ファウル)となる。 ブダペスト世界選手権では試技の約3分1が無効試技だったことを受け議題に挙がったようだ。ちなみに、踏み切りのルールにおいては、2021年度に粘土板の角度が45度から90度に変更。これによるファウルが増加したとも言われている。 WAのCEOを務めるジョン・リッジオン氏は「一つひとつのジャンプが重要となり、より刺激的でドラマを生む」とコメントしているという。 なお、早ければ今年中に大会で実際に試行するとし、「結果が表示されるまで時間がかからないような方法も試していく。テストの結果によっては導入しない」(同氏)という。 走幅跳の世界記録は男子が8m95(マイク・パウエル、米国=1991年)、女子は7m52(ガリナ・チスチャコワ、ソ連:ロシア=1988年)で、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つ、女子は2つと停滞している。 ※一部誤字を修正しました
月陸編集部