「寄り道しても大丈夫」同世代に贈るメッセージ Girls²が新曲 福岡出身の鶴屋、長崎出身の山口が込めた思い
8人組ガールズ・パフォーマンスグループ「Girls²(ガールズガールズ)」が、EP「寄り道-Take it easy baby-」をリリースした。平均年齢20歳のメンバーたちが同世代に贈るメッセージソング。リーダーで福岡県出身の鶴屋美咲(21)と、長崎県出身の山口綺き羅ら(20)に新曲に込めた思いを聞いた。 【写真】同世代へのメッセージソングリリースした「Girls²」のメンバーたち メンバー全員がEXILE(エグザイル)の所属事務所が運営するダンススクール「EXPG STUDIO」の出身。キャッチーでポップなダンスが若い世代の心をつかみ、今年6月、結成5周年を記念して国立代々木競技場第一体育館で開催したライブでは1万人を動員した。 「寄り道」にはこれまでと異なり、ゆったりしたリズムにポエトリーリーディングのような語りが組み込まれている。制作段階からメンバーやスタッフらと話し合いを重ねたという鶴屋は「素の自分たちが感じていることを歌詞で表現しています」と言う。 2人が思い出す寄り道はデビュー当時のこと。メンバーたちは全員がドラマでヒロインを務めた。歌とダンスに励んできた彼女たちにとっては意外な道だった。「でも、ドラマを全力でやったから今があるのかも」と鶴屋。山口も「ステージでの表現力に生かせていると思います」と語る。 歌詞には「ちょっと重い空気」「また陥るブルー」と学校や仕事に忙しく、何かと窮屈な時代を表現した歌詞もある。そんな日々を送る若者たちへのアドバイスを2人に聞いてみた。 「自分がやっていることが、いつ花咲くか分からないし、咲き方も違う。花が咲いた方が楽しいかどうかも分からない。人生には正解がないから、少しでも幸せな時間が長い方がいいと思うので、気楽な寄り道も必要なのでは」(鶴屋) 「私も日々ダンスに向き合って、時々頑張りすぎて急に疲れることもある。でも、自分がハッピーでいると周りも笑顔でいてくれる。苦しいことは一回手放して自分を客観視することも大事なのかも。またやりたいと思えたら挑戦するといい」(山口) 結成5周年ライブの大舞台を経て「メンバーそれぞれが互いをより尊重できるようになりました」と2人は口をそろえる。今年はライブイベントでタイを訪れた。「空気感がゆったりしていて。もっと海外に行きたい」と新たな“寄り道”を熱望していた。 (加茂川雅仁)