沖縄の「豆腐よう」や「もろみ酢」でも一部製品で自主回収 小林製薬「紅こうじ」原料を使用、健康被害は確認されず
小林製薬が腎疾患などの健康被害の恐れがあるとして自主回収を呼びかけている「紅こうじ」のサプリメントや、紅こうじ原料を使った食品などを巡り、沖縄県内の食品メーカーなども対応に追われている。 豆腐ようを「放射性廃棄物の味」 検定英語教科書に記述、訂正へ
小林製薬はグループ会社の小林製薬バリューサポートなどを通じて紅こうじ原料を国内食品メーカーなど52社に供給しており、沖縄県内でも複数事業者の商品で同じ紅こうじ原料が使用されている。 海洋食品(浦添市)は、豆腐よう6種の自主回収を公式サイトなどで発表した。同じく豆腐ようを扱うジェイシーシー(糸満市)も自主回収を決定、発表している。南島酒販(西原町)は紅麹入りもろみ酢1種の販売を停止し、公式サイトなどで飲用中止を呼びかけている。沖縄県内メーカーの商品ではいずれも健康被害は報告されていない。 沖縄県産品を取り扱う「わしたショップ」を運営する沖縄県物産公社は、全ての豆腐よう商品を調査し、小林製薬の紅こうじ原料を使用していないことが確認できた商品のみ販売している。担当者は「全ての豆腐ように問題があるというわけではない。県内には紅麹製造事業者もおり、風評被害を心配している」と述べた。 豆腐ようは、豆腐を米麹と泡盛を使って発酵させて作る独特の加工食品で、酒の肴に最適の沖縄の珍味。チーズに似た舌ざわりで独特の風味がある。もろみ酢は、泡盛の製造過程で出る酒かす(もろみかす)を絞って造り、クエン酸やアミノ酸を豊富に含むことから健康飲料として流通している。
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