髙石あかり、朝ドラ『ばけばけ』ヒロインに決定 2892人の中からオーディションで選出
2025年度後期(大阪制作)NHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインが、髙石あかりに決定した。 【写真】着物姿でヒロイン発表会見に登壇した髙石あかり 朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、 急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、 代弁者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。 本作のヒロインとなる松野トキ役に抜擢されたのは、連続テレビ小説初出演となる髙石。映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ(2021年~)で主演を務め話題となった髙石は、その後も映画『わたしの幸せな結婚』『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』『きみの色』、ドラマ『生き残った6人によると』(MBS/TBS)、『墜落JKと廃人教師』(MBS)シリーズなどに出演。NHKでは、夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』に出演しており、公開待機作には、映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』、映画『私にふさわしいホテル』映画『遺書、公開』などが控えている。 なお、ヒロインオーディションは2024年6月から募集が行われ、2892人が応募。応募者数は、『あんぱん』『カムカムエヴリバディ』に次いで、3番目に多い人数だった。髙石は、書類選考、動画選考、面談、カメラテストなどを経て、9月にヒロインに決定した。 髙石が演じる松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子。松野家は上級士族の家系だが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。非常に貧しい暮らしをすることになってしまう。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごす。極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んでくる。松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事だ。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのだった。トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされる。ところが、お互いの境遇が似ていることに気が付き、だんだんと心が通じるようになっていく。しかも、2人とも怪談話が好きだった。へんてこな人々に囲まれ、へんてこな2人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まるーー。 【コメント】 ●作・ふじきみつ彦(ヒロイン発表にあたって) まずは、ヒロインオーディションに参加して下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。『ばけばけ』のオーディションは、小泉セツさんのイメージに一番近い人を選ぶというものではなく、セツさんってきっとこんな方だったんだろうなと思わせてくれる方と出会う場だったように思います。そして、髙石あかりさんの最終オーディションを拝見した時、自分が明治時代の松江にいてハーンさんとの会話を覗き見ているような感覚に陥りました。髙石さんがセツさんに化けて、セツさんが髙石さんに化けて、目の前に現れたような…。 皆さんにも是非出会って欲しいヒロインです。来年の秋をお楽しみに。 ●制作統括・橋爪國臣(ヒロイン発表にあたって) オーディションでカメラの前に現れた髙石あかりさんを見て、私たちが探していた「松野トキ」がそこにいる!と感じました。髙石さんの自然な演技は、実際に生きているトキそのもの。お芝居の力はもちろん、内に秘めた繊細な感情表現に、現場にいたスタッフみんなが心を奪われました。トキは、決して華 やかなキャラクターではありません。悩み、迷いながらも、明るく自分らしく生きていく女性です。髙石さんは、そんなトキに命を吹き込んでくれると思います。 今回のオーディションには、過去3番目に多い 2892人もの方にご応募いただきました。どなたも、真摯に、想いを込めて選考にのぞんでいただき、とても心を打たれました。そして、その中から、この人だと心から思える方に出会えたことはとても幸せです。 すばらしいヒロインとともに、『ばけばけ』を楽しいドラマになるように制作してまいります!
リアルサウンド編集部