【破産速報】青森県最古・珍田タクシー(青森市)が破産開始決定 負債総額2億円台見込み 45人解雇
RAB青森放送
東京商工リサーチ青森支店によりますと新興自動車(株)珍田タクシー(青森県青森市桂木4-4-6 設立1952(昭和27)年7月9日 資本金1880万円、珍田裕之社長)は、2024年11月7日を以って事業を停止しました。 翌8日付けで青森地方裁判所より破産開始決定を受けました。 負債総額は現在精査中ですが、2億円台が見込まれるということです。 1931年10月に青森県青森市堤町で開業した「堤タクシー」が前身です。 1952年6月、珍田清美氏が同タクシー会社の事業を引き継ぎ、同年7月に新興自動車(株)珍田タクシーとして法人化した青森県最古のタクシー会社でした。 1957年には青森県内で初めて無線機を搭載し電話注文の無線配車営業を開始しました。 また、2005年にはデジタルGPS自動配車無線を青森県青森市内で初めて導入し、最盛期には6億円を超える売上高を計上していました。 しかしながら、その後は同業他社との競争激化や域内人口の減少などにより減収基調を余儀なくされた他、2020年2月頃からの新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などで、飲食店の休業や時短営業が相次ぎ売り上げは激減しました。 コロナ禍の集束とともに売り上げは徐々に復調するも、燃料費や人件費の高騰、更にはドライバー不足なども収益を圧迫し赤字経営が続いていたもので、資金繰りもついに限界に達し、今回の措置に至ったということです。 事業停止に伴い、従業員45人を解雇したということです。