九州電力・JR九州トップに聞く 今年の地域との関わりは
テレQ(TVQ九州放送)
2025年を迎え、九州全域で活動する企業は今年は何に力を入れるのか。2つの会社のトップに地域とのかかわりを聞きました。 九州電力の池辺和弘社長 「新たな高みに向かってのスタートの年。もう一段高いところを目指した経営ビジョンを2035年ぐらいを目標年度に作ろうとしています」 九電の主力事業は九州全域への電力供給。消費者にとって最も気になるのは電気料金です。 「長期的にいうと電気料金については、(燃料となる)石油やLNG(液化天然ガス)、石炭の価格が上がっていく、電気の需要も増えるのでどうしても基本的には上がっていくと思います」 九州七県では人口が減るなか、なぜ電気の需要が増えるのでしょうか。 「今、九州電力は電気料金が安い」 家庭用でみると、全国の大手10社の中で九電は最安です。最大の理由は原子力発電所が4基稼働し、火力発電の燃料費がかさまないためです。 「安いことでいろいろな企業が興味を持ち、九州に来ているんだと思う。データセンターを北海道や九州で造ろうという動きだから電力需要はかなり増えると思う。発電所を造るのは1番短い期間でできるものでも7~10年かかる。それぐらいのスパンで考えないといけないから、今から発電所を造る準備をしていかなければいけない」 新たな発電所の建設も検討しています。 そして、福岡と韓国を結ぶ高速船「クイーンビートル」で浸水隠しが明らかになり、事業の撤退を発表したJR九州。 古宮洋二社長 「JR九州グループの安全について去年は非常に問題があったので、今年は徹底的に取り組んでいきたい」 年頭の社員向けあいさつでも「安全」を強調しました。そのうえで、期待するのが 去年10月にスタジアムシティが開業した長崎です。 「実際に2024年10~11月は西九州新幹線の乗車率が伸びていて、スタジアムシティの影響もあるかと思います」 JR九州は長崎駅の開発も手掛けています。 「(J2のV・ファーレン長崎が)できれば早くJ1にあがってほしいなと。上がれば福岡対長崎 鳥栖も上がれば「かもめシリーズ」になる。J1になると鹿島・浦和・柏などでは広範囲から客が来るので、J1が一番集客力はある。J2でもいいのだが、つながりを持っていきたい」
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