馬刺しの盛り合わせ（写真）にほほ肉の赤ワイントマト煮込み。どれもうますぎて…

【こだわりの極意】 いや～、山口でこんなにうまい馬刺しが食べられるなんて！　それが「本格馬肉料理　ゆい」（山口市）です。 医学的根拠はよくわかりませんが、「馬刺しが疲れた喉に効く！」という諸先輩方からの教えを守り、怒鳴るシーンや舞台を終えた後に率先して食べる僕にとっては特別な肉。 ここ「ゆい」は、熊本産ながらむちゃくちゃ新鮮な馬刺しを丁寧なカッティング、そして盛り付けで堪能させてくれる。 レバー、ハツ、赤身、タテガミ、大トロ、フタエゴ（バラの一部）、を刺しの少ない順番に食べれば、ハフ～、うめ～！　東京なんかで馬刺しを食べると、結構な確率でスジが口に残るか、噛みきれないという馬肉に当たること数知れず。それだけに、特に赤身の柔らかさとハツの歯触りに感動です。 このお店は、おろしニンニクこそ添えられていませんが、にんにくの味のする醤油と普通の醤油の2種類に、薬味は玉ねぎ、手おろし生姜に柚子胡椒がついてくる。 さ～、こうなると食欲フルスロットルで、桜肉納豆にほほ肉の赤ワイントマト煮込み、モツ煮などなど、どれを食べてもおいしい！　もう～酒が止まらないじゃない。 生ビールから焼酎に移って「紅乙女」、そして「獺祭焼酎」に泡盛の「青龍」。これをすべて濃いめのソーダ割りにしたもんですから、途中、店員の女性から「大丈夫ですか…？」と声をかけられることに。「これれもロックにひないで抑えてるんですひょ」と答えたものの、お分かりの通り、もちろんベロベロ一歩手前だ。 だって、馬刺しがうますぎて、飲まずにいられないんですもん！　日本の酒でもチリの赤ワインでも、どの酒と合わせても完璧なマリアージュに、改めて日本の食文化の素晴らしさに感動。 馬肉しゃぶしゃぶもあるので、次回はそれにしよう。ごちそうさまでした！ ■髙嶋政宏（たかしま・まさひろ）　俳優。1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、俳優デビュー。Netflix「トークサバイバー2」に大統領役で出演。映画では「KINGDOM　大将軍の帰還」、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が公開中。ドラマ「おいち不思議がたり」がNHKBS／P4K　BS時代劇で放送中。 今回紹介した「本格馬肉料理　ゆい」は山口市湯田温泉1の7の18　広沢ビル1F（083・923・6672）。