3年連続で選手増加中! 大学準硬式が地盤沈下する野球界の救世主になる!<田中裕毅の”準硬ドットコム”第6回>
忍び寄る野球人口減少の波
野球界にとって大きな問題になっている競技人口の減少。少子化、他競技の人気上昇と相まって、選手数が年々減少している。 実際に過去5年の高校野球、大学野球それぞれの部員数の推移をまとめていくと、問題の大きさが見え始める。 【動画】プロ志望の147キロ右腕も登場!大学準硬式、最高峰の大会がアツすぎた! <高校野球部員数> ■2023年 128,357人(-2,902)3,818チーム(-39) ■2022年 131,259人(-3,032)3,857チーム(-33) ■2021年 134,282人(-3,772)3,890チーム(-42) ■2020年 138,054人(-5,813)3,932チーム(-25) ■2019年 143,867人(-9,317)3,957チーム(-14) ※参照=日本高等学校野球連盟ホームページ ※()内は前年比 <大学野球部員数> ■2023年 28,252人(-517)370チーム(-2) ■2022年 28,769人(-133)372チーム(-5) ■2021年 28,902人(+1,995)377チーム(-3) ■2020年 26,907人(-1,801)380チーム(±0) ■2019年 28,708人(-499)380チーム(-1) ※参照=全日本大学野球連盟ホームページ ※()内は前年比 5年間だけで振り返っても、高校野球は毎年減少し続け、5年前から15,510人減った。大学野球は2021年こそ増加したものの、2022年から再び減少傾向に入り、5年前よりも456人少ないという結果だった。こうして数字で見ていくと、野球人口減少の問題が毎年忍び寄っているのが実感できる。 この問題の解決の糸口を見出そうと、NPBはもちろん大学、高校野球でもさまざまな取り組みを行っている。野球教室やイベントを開催するなど、野球の文化を後世に伝えるための動きが活発化している。大谷翔平がおよそ2万の小学校に向けて、3つずつグラブを寄贈したのもその一例と言える。