川合俊一会長が日体大卒業式で祝辞「自信を持って社会に出て」日体大生の忍耐強さに太鼓判
日本体育大学の卒業式が15日、東京・世田谷キャンパスで行われ、同大学の客員教授で日本バレーボール協会の川合俊一会長(60)が来賓祝辞を行った。 【写真】ユニフォーム姿で卒業式にビデオメッセージ イケメンぶりはが変わらない高橋藍 川合会長は1985年に日体大を卒業したOB。これから社会人となる後輩の卒業生に、「卒業おめでとうございます」と祝福した。ただ若干、声がかすれ気味。「先日検査しましたら(喉を指さし)ポリープが見つかりまして、来月手術することになりました。聞き苦しいとは思いますが、よろしくお願いします」と持病を明かしながら、学生に陳謝した。 祝辞では、日体大出身の社会人は忍耐強いということに太鼓判を押した。冒頭で「社会人になったと思うんですけど、今の社会は若い人にとってはやりやすい社会。ちょっと自由です。なぜならコンプライアンスが厳しい」と語り始めた。コンプライアンスへの意識が高まる一方で、企業でもコンプライアンス違反を恐れて、上司が部下を怒らない時代になったことを説明。「怒られない駄目なやつは、どんどん駄目になっていく。自分で考えられて、行動できる人間だけがどんどん上に上がって、二極化になっていきます。(怒られない人間は)少しでも注意すると、もう会社を辞めちゃいます。だから上の人間は注意できない」と昨今の若者の現状を卒業生に伝えた。 一方で、川合会長の周囲の評判では日体大出身の評価が高いという。「なぜかというと、辞めないから」と川合会長。日本最大の体育大学として、少なくない学生が厳しい体育会系の規律を経験しているだけに「普通の一般の学生に比べたら根性があります。ちょっとくらいではへこたれません」と話す。 そして、祝辞の最後には「こいつは必要だなって思われるような、そんな素晴らしい社会人になって欲しい。我々、日体大卒業生はそれができます。自信を持って社会に出て下さい」と卒業生に胸を張って社会に出るよう、エールを送った。