「“外国人インバウンド”呼び込むSNS」コツは2つだ「観光資源」「温泉」「世界遺産」なくても“外国人観光客”はやってくる!その秘訣は?
「今の日本で最大の課題とされる『地方創生』にこそ日本の未来はかかっている」 2022年度の「地方創生テレワークアワード(地方創生担当大臣賞)」と「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」をダブル受賞した株式会社イマクリエ代表の鈴木信吾氏はそう語る。 地方創生をビジネスの使命として全国を駆け回り、約1万人の関係者と接した鈴木氏が、その経験をフルに生かして、このたび『日本一わかりやすい地方創生の教科書 ――全く新しい45の新手法&新常識』を上梓した。 【写真で見る】外国人観光客にとってはまさに「垂涎のアイコン」。いかにも外国人好みの“絶景スポット”
各自治体からは、その地域ならではの「地に足のついた提案」で好評を博している鈴木氏が「外国人観光客を呼び込むためのSNS活用術」について解説する。 ■「地方創生」で「SNS」は最強のPRツール 「地方創生」で自治体がインバウンドや観光客、移住者を取り込むための最強のPRツールは「SNS」であるということは、誰もが理解していることと思います。 コスト的にも安価で、誰でも利用でき、それでいて「バズる=話題になってヒット数が爆発的に増える」と、あっという間にその自治体のファンを獲得することができます。
「SNSでバズる」ために、どんなことをPRするのが効果的か、いろいろと試行錯誤をすると思いますが、そのきっかけというのが地元民ではわかりにくい「意外なところ」にもあったりするのです。 たとえば、山梨県富士吉田市です。 ここはインバウンドが好む観光スポットのひとつであり、春になるとインスタグラムやYouTubeで「新倉山浅間公園・忠霊塔」がいっせいにアップされます。 「満開の桜の中で、朱塗りの五重の塔の向こうに富士山がその雄姿をみせる」
このようなアングルは、いかにも外国人好みです。 ■外国人には「富士山」「五重の塔」「桜」は垂涎のアイコン 日本人の視点で見ると、この五重の塔は京都や奈良にあるような歴史のある塔ではなく、朱色も鮮やかすぎて、やや軽い印象も受けます。「なんだか物足りない」と思う人も少なくないと思います。 しかし、外国人観光客にとっては「富士山」「五重の塔」そして「桜」はまさに「垂涎のアイコン」です。 多くの外国人観光客がSNSで画像や動画をアップすることで、さらにインバウンドを呼び、いまでは富士山観光には欠かせないスポットになっています。