<東京リベンジャーズ>マイキーVSイザナ 東卍と天竺の“頂上対決”の行方はいかに
人気アニメ「東京リベンジャーズ」(毎週火曜深夜0:00-0:30ほか、テレ東ほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)の“天竺編”。前回、満を持して天竺との抗争に加わったマイキーとドラケン。12月12日に放送された第48話「Nothing is left」では、マイキーとイザナの頂上対決がついに始まった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】ついにマイキーとイザナが対峙、東リベ第48話の場面カット(110枚) ■東京リベンジャーズ「天竺編」とは アニメ「東京リベンジャーズ」は、「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載された和久井健の人気コミックを原作としたタイムリープサスペンス。人生どん底のダメフリーター・花垣武道(CV:新祐樹)が突如目覚めたタイムリープ能力で12年前に戻り、中学時代の恋人・橘日向(CV:和氣あず未)が不良集団「東京卍會」に殺されるのを阻止しようと奔走する姿を描く。 実写映画化もされた人気作で、TVアニメは「8・3抗争編」「血のハロウィン編」が2021年4月から9月、「聖夜決戦編」が2023年1月から4月まで放送された。その続編となる「天竺編」が10月3日にスタート。「天竺編」では、“無敵のマイキー”こと佐野万次郎(CV:林勇)率いる東京卍會と黒川イザナ(CV:島崎信長)率いる天竺の間で勃発した、東京卍會最大にして最後の抗争“関東事変”が描かれる。 ■“オレだけのお兄ちゃん”に…… 東卍の総長と副総長が帰ってきた。イザナの攻撃を受け続け、瀕死の状態だった武道。そこにマイキーとドラケン(CV:福西勝也)が現れ、満を持して天竺との抗争に加わる。「東京リベンジャーズ」第48話では、マイキーとイザナによる東卍と天竺の“頂上対決”が描かれた。 “兄貴”であるイザナと対峙し、一撃必殺の蹴り技を仕掛けるマイキー。しかし、圧倒的な戦いのセンスを持つイザナは攻撃を軽く受け流し、逆にマイキーを蹴り倒す。無敵のマイキーの初めて見る姿に武道たちは驚きを隠せない。誰もが固唾を飲んで二人の対決を見守る中、マイキーはイザナにエマ(CV:内山夕実)を殺した理由を問うのだった。 その理由は、イザナと真一郎(CV:松風雅也)との思い出の中にあった。幼い頃、イザナは児童養護施設に預けられたが、母親は一向に会いに来なかった。そんなある日、突然イザナのもとを訪ねてきたのが真一郎だ。真一郎はイザナの“兄”だといい、その日から頻繁にイザナをバイクで連れ出しては、喧嘩の仕方や不良の遊び方を教えた。お兄ちゃんが欲しかったイザナは嬉しかっただろう。“オレだけのお兄ちゃん”になってほしいという、純粋な願いを抱くほどに。 ■イザナがエマを殺した理由とは? それから時が経ち、少年院での服役を終えたイザナは真一郎に会いに行った。真一郎が作った黒龍を自分に継がせてほしいと頼むイザナ。真一郎は「いつかお前にって思ってたんだ」と言葉を返す。けれど、イザナは真一郎の次の言葉に耳を疑う。真一郎が語るのは、マイキーと共に兄弟で黒龍を繋いでいってほしいという夢。それは、真一郎が自分だけのお兄ちゃんだと思っていたイザナには耐え難いことだった。 さらには、マイキーの部下である一虎(CV:土岐隼一)によって殺されてしまった真一郎。どんどんとイザナの中でマイキーに対する恨みは膨らんでいく。そして、ついにはマイキーを空っぽの状態にして、今度こそ自分だけのお兄ちゃん(真一郎)にするという歪んだ願いを抱くようになった。 そんなことのために、マイキーは最愛の妹の命を奪われてしまったのである。到底納得できるはずはないが、イザナは誰かに理解してほしいと思ってはいないのかもしれない。鶴蝶(CV:山下誠一郎)は「孤独がイザナの強さ」だと言う。12歳の頃にイザナは集団に襲われ、重傷を負ったが、回復した後に一人残らず再起不能にした。 そのうちリーダーを自殺に追い込むほど、他人に極端に興味のないイザナにはリミッターというものが存在しない。イザナは少年院で出会った5人と天竺を作ったが、彼らを仲間だという意識もなかった。「信頼や友情なんて実のない幻想だ」と語りながら、マイキーの蹴りでボロボロになった手足で戦い続けるイザナは痛々しくも見える。そんなイザナにマイキーは「オマエにはまだ弟(オレ)がいて オレには兄(オマエ)がいる」と声をかけるのだった。 ■イザナは本当に“孤独”だったのか 幼い頃、真一郎に「もう一人兄がいたらどう思う?」と聞かれ、「きっと好きになる」と返したマイキー。その兄であるイザナは自身の敵となり、妹のエマの命まで奪っていった。けれど、マイキーにとっては今や唯一の兄弟であることには変わりない。 「オレはオマエを救いたいんだ」というマイキーの言葉に、イザナは明らかに動揺していた。ついには真一郎やエマの幻覚が見えるまで追い詰められ、己の心を乱すマイキーに負けたくない一心で稀咲(CV:森久保祥太郎)の銃を取る。それでもなお、怯むことのないマイキーに向けて発砲しようとした瞬間、イザナを止めたのは児童養護施設で共に育った鶴蝶だ。 両親を事故で失い、後を追うつもりだった鶴蝶。そんな時に出会ったイザナは「死んだ奴の事なんて忘れろ」と鶴蝶に言い放ち、これからは自分の下僕として生きるように命令した。側から見れば横暴だが、イザナは鶴蝶にとって生きる理由を与えてくれた相手。“ヒーロー”に他ならない。だからこそ、鶴蝶はイザナが間違った道に進もうともその後ろをついてきたが、これ以上情けない姿を見たくないと止めに入ったのである。 イザナは自分で自分のことを孤独だと決めつけていたが、鶴蝶のように心から慕ってくれる仲間がいた。そのことに気づけなかったイザナの目の前で、鶴蝶は稀咲に銃で撃たれる。頂上対決の結果、東卍の勝利で決着がつきそうだった関東事変が再び稀咲の行動で混沌の渦に巻き込まれた第48話に、視聴者から「マイキーくんだって真一郎くんもエマも失って辛いのにイザナの事も孤独にしないつもりなの泣く」「イザナ、育ってきた環境が影響して歪んだ性格が修正できずにきちゃったんだろうけど…哀しい」「鶴蝶撃たれたけど右肩だから大丈夫だよね…?」「イザナは東京リベンジャーズの中でも結構ぶっ飛んでるキャラだなって思うけど段違いで稀咲がぶっ飛んでるなと改めて思った」という声が挙がった。 ※島崎信長の崎は正しくは「たつさき」 ■文/苫とり子
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