専業主婦から55歳で写真家に webマダム(67)「私は何かできるはず」と焦っていた出発点
3万7000人以上のフォロワーがいるインスタグラマー「webマダム」こと山本美千子さん(67)は、出産を機に専業主婦へ。「なんか違う」と生き方を模索してたどり着いたのが、カメラマンという職業でした。 【画像】「見てるこっちも元気になる!」67歳にしてパワフルに撮影に挑む山本さん ほか(全14枚)
■会社員、結婚、出産、専業主婦。この生き方は違うな… ── 山本さんは55歳でプロカメラマンとしてデビューしたそうですね。どんな経緯でカメラマンになったのですか? 山本さん: 20代のころはOLをしていて、24歳のときに結婚。夫が東京に転勤になったのを機に退職してからは専業主婦でした。
27歳で息子を出産。昭和の時代では一般的な女性の生き方です。ただ、私自身はずっと心のどこかで「この生き方は何か違うな」と感じていたんです。 子育て中はPTAの役員も経験しました。当時、私が住んでいたのは埼玉県の新興住宅地。息子が通う中学校も新設校でした。 学校の体制が整っていないなか、私は給食のおばさんから先生方まで学校関係者全員を巻き込んで、子どものためのお祭りを開催しました。そのとき、自分は人をまとめたり、集めたりすることが得意だと気づいたんです。
「きっと私は何かができるはず」と思ったのですが、資格があるわけでもないし、何をすればいいのかわからず…毎日焦っていました。
■パートで貯めた100万円で専門学校に入学 ── 何をしたらいいかわからない状態から、活路を見出したのはどんなことがきっかけだったのでしょうか? 山本さん:友だちからパートに誘われて、卸売りセンターで荷物の発送をする仕事に就きました。そこで100万円を貯めたんです。 そのころ、結婚式で仲人をする機会があり、ブライダル業界に興味を抱きました。さっそく貯めたお金を使い、ブライダルコースのある専門学校に通い始めました。
本格的に取り組みたかったので、桂由美さんの専属ブライダルフラワーアーティストの先生の元で修業したり、カラーコーディネイトやテーブルコーディネイトも専門的に学んだりしました。 おかげで、埼玉県のなかでも一番規模が大きいホテルでウェディングプランナーとして働くことになりました。 ── ようやく第一歩を踏み出したのですね。 山本さん:ただ、実際に働いてみると、思ったのとちょっと違っていたんです。やりがいはあったけれど、組織のなかで働くのが自分には合っていないなと感じて…。